●C組第3節。うーん、なんという困った対戦。スロヴェニアの謎のゴール・パフォーマンス「腰の入っていない阿波踊り」はもっと見たい。しかしイングランドが早々に敗退するのも惜しい。この時点で1位はスロヴェニアで、引分け以上で決勝トーナメント進出決定。一方イングランドは勝てば進出。ただ、イングランドは引き分けでも、この日、裏カードのアメリカvsアルジェリアが引き分けて、なおかつ本日イングランドがアメリカより2点多く取れば抽選(3点以上多く取れば勝ち抜け)という「薄い可能性」も残していた(ワタシの星取表の読み方が間違っていなければ。なんというややこしさ)。
●一方、スロヴェニアが負けた場合でも、アメリカvsアルジェリアが引分けであれば、勝ち抜け決定。つまり、スロヴェニアとイングランドがともに仲良く勝ち抜ける可能性は何パターンかあった。
●試合はやはり個人能力の高いイングランドが押す展開に。イングランドはトップにヘスキーに代えてデフォーを、中盤にレノンに代えてミルナーを起用してきた。これが大正解。前半23分にミルナーのクロスにデフォーが飛び込んでゴール。
●後半、ルーニーはドフリーの決定機に決められず。スローで見るとスロヴェニアのキーパー、ハンダノヴィッチがかすかに触ってコースを変えている。神業。ルーニーの出来は悪くないと思うんだが、日頃の活躍ぶりからするとこれくらいじゃ許してもらえないのか?
●後半、スロヴェニアにもチャンスはあったんだけど、イングランドは気迫の守りでこれを防いだ。忘れられないシーンがこの写真。相手のシュートに対してテリーが身を投げ出すどころか、地面スレスレに頭を投げ出している、ハンドにならないように腕を胴に付けながら。なんか違うスポーツみたいだ(笑)。
●このまま0-1で試合終了して、イングランドは歓喜。一方、アメリカvsアルジェリアのほうは0-0の途中経過が伝えられていて、スロヴェニアも進出かと思われていたのだが……なんと、ロスタイムにアメリカが劇的決勝ゴールを奪ってしまった! ベンチに帰るスロヴェニアの選手たちの表情が「いや~な予感」に曇っていたように見えた。
●アメリカはこの1ゴール、この1勝によって一気にグループ首位へ。イングランドは2位通過。スロヴェニアは3位に転落してしまった。がっかり。
●未明のD組は1位ドイツ、2位ガーナが進出。ドイツは危なかったが終わってみれば1位。ガーナは地元アフリカ勢初の進出。オーストラリアはセルビアに勝利したものの、対戦相手とともに圏外に沈んでしまった。序盤に勝っていれば「アジア勢が欧州に勝利!」と報じられたかもしれないが、結果を左右しない3節目の勝利だと話題になりようがないのが惜しい。
●決勝トーナメント表の左側の4カ国が恐ろしいことになっている。ウルグアイ、韓国、アメリカ、ガーナ。確実にこの中の一つが最低ベスト4には進出する(!)。そのベスト4に進出した国は、もう1回勝てば決勝に進み、そこで勝てばW杯を制するわけだ。あー、これは戦慄するわ。
●逆に反対側の山はメキシコ、アルゼンチン、イングランド、ドイツと強豪つぶしあい。こちらは満員電車みたいな混雑感。