June 25, 2010

スロヴァキアvsイタリア。王者敗退。

●ね、眠い……。続く早朝のニッポン戦で快挙が成し遂げられたわけだが、その前にF組のスロヴァキアvsイタリア戦だ。これもとんでもない試合だった。
スロヴァキア●イタリアはここまで2引分けという冴えない展開。ただもともとスロースターターなので、ここできちんと勝ってしまえば問題ない。スロヴァキアは1敗1分とさらに厳しく、勝利が最低条件。
●イタリアは中盤にガットゥーゾを起用。2トップはディ・ナターレをイアキンタと組ませた。しかし予想に反して、試合は最初からスロヴァキア・ペース。前半25分、イタリアの不用意なパスをカットしたところから生まれたヴィテクの先制点なんて、どっちがイタリアなんだかわからないしたたかさ。
●このままではどうにもならない。リッピ監督の決断はすばやかった。後半開始からガットゥーゾを下げてクアリアレッラを投入、クリシートをマッジョと交代。さらに後半11分にモントリーヴォを下げて、ついに負傷していたエース、ピルロをピッチに送る。で、なにがスゴいかといえば、この決断力に富んだ交代策がぜんぜん効かなかったこと。「老馬にムチを入れても、速くは走れません」(イヴィチャ・オシム)←ウソ。後半28分にふたたびヴィテクがゴールを決めて、イタリアはますます悪い事態へ。
●しかし後半36分、クアリアレッラのシュートをキーパーが弾いたところにディ・ナターレが詰めて1点返して反撃。2-1。ここからようやくイタリア怒涛の攻撃へ……というところで、後半44分にスロヴァキア、スローインからコプネクがシュートを決めて3-1。もうダメか。パラグアイvsニュージーランドの途中経過は0-0。もしそのままなら、イタリアはあと2点を取って引分ければ、3引き分けでニュージーランドと並び(当然得失点差は0)、総得点で上回って2位で勝ち抜ける。しかし時間がなさすぎる。
●ロスタイム表示は4分。後半47分、クアリアレッラがループ気味にゴール右上に決める技巧的なシュートを決めて3-2。スロヴァキアもあらゆる手段で時間を消費する。笛が鳴ったのは50分か51分くらいだろうか。イタリア、あと一歩及ばず。パラグアイとニュージーランドはそのままスコアレス・ドローだったので、1位パラグアイ、2位スロヴァキアが通過。無勝にして無敗のニュージーランドが3位、イタリアはまさかの最下位。だれ一人予想できなかった順位では。
●今大会でうっすらと感じられる現象は、欧州強豪国の情熱の欠如。クラブ単位でのチャンピオンズリーグが隆盛を極める今、成功した選手たち(特にベテラン)は代表でのワールドカップに対する熱意や新鮮な気持ちを失いつつあるのかも。しかもイタリアは前回優勝で、その優勝メンバーが多く残っていた。すべてを手に入れた上で、さらにまだ力を尽くすというのは難しい。

スロヴァキア 3-2 イタリア
満足度 ★★★
伝説度 ★★★★

トラックバック(0)

このブログ記事に対するトラックバックURL: http://www.classicajapan.com/mtmt/m--toraba.cgi/1469

このブログ記事について

ひとつ前の記事は「スロヴェニアvsイングランド。踊れず。」です。

次の記事は「デンマークvsニッポン。もう渋谷行くしか!(ウソ)」です。

最新のコンテンツはインデックスページへ。過去に書かれた記事はアーカイブのページへ。

ショップ