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July 7, 2010

準決勝:ウルグアイvsオランダ。抵抗。

●朝、起きてから録画再生するつもりだったんだけど、なぜか午前3時前に目が覚めた。サッカーの神様が起こしてくれたにちがいなく、3時半からの生放送を観戦。
ウルグアイ●唯一の非欧州、ウルグアイを応援しつつ観戦。ウルグアイは前の試合で試合終了時にスアレスが故意のハンドを犯したため出場停止。エースのフォルランが前線で奮闘するが、序盤からミスが目立った。ベテランなので連戦でコンディションが落ちているのか。むしろもう一人のフォワード、カバーニのほうがコンディションもよくスピードがあって期待できそうと思ったのだが……。オランダがボールを持ち、ウルグアイがカウンター主体で速攻するという予想通りの展開。
●オランダの前線は中にファン・ペルシー、サイドにロッベンとカイト。この形は崩さないんすよね。ファン・ペルシー、あまり調子がよくないのでフンテラールを使えばいいんではと思うが、先発はなるべく固定させたいということなのか。
●オランダっていつも優勝候補なのに内紛で空中分解するという印象があるんだけど、今回はそういう気配が皆無。圧倒的に白人化している今のオランダ代表にあって、キャプテンは母親がインドネシア系のファン・ブロンクホルスト。35歳で左サイドバックの不動のレギュラー。きっと彼のキャプテンシーがこのチームを救っているのにちがいない。いやー、このチームの左サイドの裏を弱点みたいに言う人がいるけど失礼だよなあ。と思っていたら、前半18分、そのファン・ブロンクホルストが左サイドから強烈なロングシュートを決めた。ファーサイドの「ここしかない」という右上隅に矢のように飛んでいった。大会後、このまま現役引退するっていうんだけど、カッコよすぎじゃないですか、ファン・ブロンクホルスト。
●重要な試合でこういうゴールが序盤に決まると、これを大事に守って1-0で終了、なんていう凡戦警報が発令されるんだが、幸いそうはならず。前半41分にフォルランが豪快なミドルシュートを叩き込んで1-1。お互い似たようなゴール(そうめったに入らないシュート)を決めた。フォルランのほうはキーパーにもチャンスはあったと思う。
●後半頭から、オランダはデ・ゼーウを下げてより攻撃的なファン・デル・ファールトを投入。試合そのものは五分の戦いでも、選手層の厚みに大差を感じる。ただそれで攻撃的になったという感じではなく、むしろときどきオランダがしっかりと守備ブロックを敷き、ウルグアイが攻め手に困るという場面もあった。これやられるとウルグアイは辛い。
●後半25分、オランダはきれいなパス回しからゴール前のスナイデルへ。これをエリア左角あたりからシュート、打った瞬間は決まらないと思ったが、ゴール右隅に転がってしまった。今のはオフサイドか? スナイデルの前にオランダの選手がいて、ボールに触ったような……いやいや、スロー再生するとボールに触っているのはウルグアイのディフェンスだった。しかし、前のオランダの選手がプレイに関与したと見ればこれはオフサイド? うーん、よくわからないが、ワタシはこれはオフサイドではないと願う。なぜなら、最後に触ったのはウルグアイの選手で、現象としてはオウンゴールだから。
●この失点の影響があったのかなかったのか、直後の後半28分、左サイドのカイトからのクロスをロッベンがヘディングで決めてオランダがウルグアイを突き放す。ロッベンは得意の高速ドリブルをなんども披露してくれていたが、ゴールは頭。それにしてもロッベン26歳、若者っすよ。見えない……。
●これで2点差なので、試合はもう終わったようなものだ。ただウルグアイの闘志はすばらしく、後半ロスタイムに入ってから、M・ペレイラのゴールで1点を返した。ここから3分間ほどは本当にスリリングな展開になったが、あまりにも時間がない。追いついていれば伝説だった。ロスタイム表示を掲げた第4審判は西村さん。今大会最後まで残っている日本人。
●これで決勝は二大会連続して欧州対決に確定。オランダvsドイツか、オランダvsスペインか。ドイツはいつだって強い上に、今回はまた半端なく強い。スペインの調子は今ひとつ。順当に行けば前者だが、華やかなのは後者か。


ウルグアイ 2-3 オランダ
満足度 ★★★★
伝説度 ★★

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