●ホルスト作曲「吹奏楽のための第1組曲」といえば、吹奏楽における聖典。その第1楽章「シャコンヌ」の自筆譜に基づく校訂譜が、今月の「バンドジャーナル」誌の付録としてついている(8月号、明日7月10日発売)。現在大英図書館に収められている自筆譜を伊藤康英氏が校訂したもので、以降10月号に第2楽章「インテルメッツォ」、12月号に第3楽章「マーチ」が掲載予定なんだとか。で、なにがどう違うんだというのは、たとえば現在広く使われている版とは編成から違っているということなど、詳細な校訂報告が添えられている。しかし吹奏楽の世界にも自筆譜にもとづく校訂版とか、そういう考え方があるんすね。ってことは、ピリオド・アプローチとかもあるの!?
●これはきっと売れる。問答無用の強力コンテンツ。
●久々に「バンドジャーナル」を手にしたけど、記事の分量がスゴい。薄いのに中身はギッシリつまっている。この半分の記事の量でも余裕で一冊作れると思うんだが、大変な大盛り感。ページあたりの文字数は「レコ芸」より多いんでは。老眼対策気にせずに文字の級数をガンガン落とせるからか(笑)。
●「バンドジャーナル」がどうかは別として、一般に雑誌って記事の量を増やすより減らすほうがずっと難しいんすよね。編集者たちが忙しすぎてひいひい言ってたとしても、放っておくと記事を増やすほうにばかり話が進み、なかなか減らそうって話にはならない。謎。
July 9, 2010
「バンドジャーナル」8月号付録にホルストの第1組曲校訂譜
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