●駅の券売機でチャージしようとSUICAを入れたら。気がついた、画面に「SUICAを記名式に変更する」的な選択肢があることに。最初は気づいただけでサクッとチャージを済ませたのだが、その後ずっと気になってたんである、いったい記名式のSUICAとはなんなのか。記名というからには名前が書かれるのであろうワタシの、それは現金と同様の電子マネーではなくなることを意味するのであって、なにか超絶未来的なステキ進化の予感。
●そして品川あたりのどこか大きめのJRの駅でついにタッチしたのだ、「SUICAを記名式に変更する」的な選択肢に。券売機はワタシの個人情報を求めてきたので、ていねいにすべて教えてやった。すると、ワタシの名がカナで記名されたSUICAがニュルンと券売機から吐き出されたんである。一瞬、さっきのSUICAに名が印字されただけのようでいて、実は新品まっさらなニューSUICA。何年もワタシの汗とか指の脂とかいろんな分泌物やら付着物にまみれ続けた古いSUICAはもう戻ってこない。ヤツはどこへ行ったのか。無記名式SUICAの墓場みたいなところに連行されるのか。このシレッといきなり新品のカードを生成するという何事もなさげな券売機の態度に軽くショックを受ける。カードごと取り替える潔さがむしろハイテク。
●これまで自動改札機をSUICAで通るたびに何百回もヤツらはワタシに誰何してきた。ワタシのSUICAはいつも押し黙ったままだったが、これからは違う。ちゃんと名乗るのだ。今のところ記名式の利点は、失くしたときに再発行ができるってところまでしかわかってない。でももっといろんなことに使える気がする。たとえば、あちこちで「ピッ!」ってやるたびに、ワタシがその駅の改札を通ったということをJRで把握できる。JRで把握できるんだったら、もっともほかのいろんな機関とか当局とかでもできるのかもしれない。スゴい筒抜け感。うっかりこれ持ったまま地下に潜伏とかできない。注意したい。
August 10, 2010
誰何するSUICA
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