August 31, 2010

ニッポン代表監督、ザッケローニに決定!

ニッポン!●ぜんぜん予想してなかった。ニッポン代表新監督にイタリア人のザッケローニが就任。8月30日昼の時点では情報が錯綜していて、日刊スポーツは「本日中にもペケルマンの就任が発表される」と報じ、一方で読売は「ザッケローニが極秘来日、就任へ」と言い、珍しいほど報道が食い違った。でもその日の内にザッケローニと正式発表があって一件落着。ここまで大胆にペケルマンと言い切った日刊スポーツがなんだか眩しい。
●で、ザッケローニなんすけど。歓迎。近年のセリエAはまったく見てないんだが、記録上の数字を見たところでは正直あまり冴えない結果に終わっている。でもそうはいっても前ユヴェントス監督っすよ。ミランやインテルも率いた監督がはるばるニッポンまで来てくれる。10年位前かな、ウディネーゼで頭角を現し、ACミランで優勝したという黄金時代があって、その頃のことは覚えている。ビアホフをトップに置いた3-4-3で、攻撃的なサッカーをする名将とみなされていたはず。
●でもミランを辞めた後は、誰かがクビになってからお声がかかるというパターンが多く、またブランクも目立つ。57歳になって初めての異国での仕事、初めての代表監督となるわけで、どこまで新しい環境でチャレンジしてくれるのか、まったくの未知数。とてつもない名監督になるかもしれないし、最初の一年でイタリアに帰ってしまうかもしれない。4年も日本にいる可能性はかなり薄いと予想してるけど、でもそれでもニッポン代表にとっては多くを得られる人事だと思う。
●というのは、これまでの外国人監督は全員が日本サッカー界と縁あって「ご紹介」で呼ばれた人ばかりだから。日本のクラブで監督・コーチの経験があった人か、日本に縁があった人に推薦された監督のどちらか。それが、今回初めて、フツーに欧州の監督マーケットに日本サッカー協会が乗り込んでいって、他のクラブと同じように契約交渉を進めたわけだ。名前の挙がっていた人たちの内、かなりの人数とはきっと実際にコンタクトがあったんだろう。ビエルサ、ペケルマン、ペジェグリーニ、バルベルデ、ハビエル・アギーレ、ビクトル・フェルナンデス、ケイロス、クーマン、ファン・バステン……。で、協会はザッケローニみたいな有名監督と契約までたどり着いたんだから、これは大きな一歩にちがいない。
●でもこれって、なんだか「サカつく」みたいじゃないっすか。ゲームっぽい。なんていうかな、メニューに並んだ有名監督をスペックと金額を見て選ぶ、みたいな感じ。こっちは先方を間接的な情報で評価し、先方はこちらが何者かを知らないという関係。ワタシの直感では、この「市場」を通すやり方よりも「ご紹介」のほうがうまくいくと思っている。つまりお互いに相手が何者かを知っていて、どんな人柄かとか興味の強さとかもわかったうえで、監督を任せるほうが機能するんじゃないか、と。でもそうじゃないかもしれない。現段階では欧州の方法論を学ぶのがもっとも効率的な強化とすると、そのためには限られた「ご紹介」より、オープンな「市場」のほうが近道なのかもしれない。どちらがいいのか、わからない。だから、試してみたい。どうなるのか見てみたい。そういう意味ではペジェグリーニでもビクトル・フェルナンデスでもザッケローニでも、欧州クラブで実績のある人なら誰でも歓迎できる。
●愛称は「ザック・ジャパン」っすね。期待。でも3バックは勘弁してほしい。長友や内田をはじめ4バックの両サイドは人材豊富なのに対して、若くて優秀なセンターバックはなかなか3枚もそろえられない。

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