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September 5, 2010

ニッポンvsパラグアイ代表@キリンチャレンジカップ2010

ニッポン!●こんなに気楽に眺めていられる代表戦はいつ以来か。ニッポンvsパラグアイ。代表監督はザックことザッケローニに決まった、しかし彼は就労ビザが間に合わず、選手を選んだのも指揮を執るのも原博実監督代行。ザック・ジャパンの前にテンポラリーなヒロミ・ジャパン。これって、どうせザッケローニはぜんぜん違う人選するだろうし、試合結果も特に問われるものじゃないし、原博実はカラッと陽性だし、相手がパラグアイでワールドカップの再現イベントっぽいノリだし、君が代はゴスペラーズだし、観客6万5千人くらいの満員御礼だし……と諸条件ぜんぶそろった晩夏の花火。楽しいよね。しかも中村憲剛の鋭いパスに香川真司が奇跡のトラップからゴールを決めて1-0。香川真司は日本のロシツキだ。ハッピー、ニッポン!
●いいじゃないっすか、2試合くらいヒロミ・ジャパン、あっても。W杯直後の代表戦が満員になるということがワタシの想像外だったんだけど、たしかにこの時期にしか味わえないエンタテインメントなんだから、この機を逃さなかった生観戦組は慧眼。原監督代行は終了直前に駒野をピッチに送り込んだ。完璧なサービス精神。
●しかし、ザッケローニはどんなメンバーを選ぶのか。ワタシがいちばん注目しているのは、中澤を呼ぶかどうか。普通、新監督はこれまで呼ばれていなかった選手とか不遇をかこっていた選手をまず呼ぶのが得策。呼ばれた選手は必ず監督をリスペクトするし、自分より影響力の強い古株をまずは排除しておいたほうが、物事は進めやすい(特に新しいフォーメーションを敷くつもりなら)。32歳のキャプテンを外すなら今がチャンス。しかし、一方で若いセンターバックで中澤に匹敵する人材がいるかといえば、たぶんいない。一気に若返らせるのか、継続性を重視するのか。
●中盤は若手も含めての激戦区なので、遠藤、松井、中村憲剛、阿部といった28歳以上の選手たちはひとまず出番がなくなるかもしれない(し、全員そのまま残るかもしれない)。

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