September 7, 2010

天皇杯2回戦、マリノス対V・ファーレン長崎

マリユニ2010●サッカー話が続いてスマソ、代表戦に続いて、天皇杯の2回戦があったんである、日曜日に。マリノスはV・ファーレン長崎と戦った。「V・ファーレン長崎」なんて言われてもフツーの方々は知らないかもしれないが、JFL(J2の下。3部リーグ)に所属しており、今季は現在6位と健闘している。J準加盟チームでJリーグを目指す。特筆すべきはそのクラブ名だ。「V・ファーレン長崎」の「V」は「ブイ」ではなく「ヴィ」と読む。つまり、音的には「ブイファーレンながさき」ではなく「ヴィファーレンながさき」なんである(NHKのアナウンサーもそう読んでいる)。それを表記するのに「V・ファーレン」と書く。堂々と「V」と書き、しかも「・」(この記号はナカグロと読んでくれ)まで入る。これはもう、クラヲタの心をグワシッと鷲づかみにするようなセンスじゃないだろうか。……えっ、意味わかんない? さてはクラヲタじゃないでしょ!
●それはともかく、V・ファーレン長崎はわがマリノス相手に先制ゴールを奪ったのである。しかもこちらのコーナーキックのチャンスから、ものの見事にカウンターアタックを繰り出しゴールを決めた。この悔しさ。ただ失点したからじゃない(JFL上位の底力についてはワタシはよく知っている)。コーナーキックのチャンスが実はピンチであるというモダン・フットボールのレッスンを3部リーグの相手から受けたという屈辱がたまらない。前半は0-1でリードされて終わった。
●後半、マリノスは足が止まった相手から3ゴールを奪って逆転した。まあ、こうなるだろうと思った。だって、V・ファーレン長崎は中一日でこの試合に臨んでいるんすよ。9月3日に天皇杯1回戦を笠松運動公園陸上競技場で戦って、9月5日に三ツ沢球技場でマリノス戦アウェイ。ただでさえ実力差があるのに、3部リーグの側がすべての条件で不利なんだから、これってどうなんすかね。
●で、昨晩テレビで天皇杯ダイジェストを見ていたのだが、近年頻出していた番狂わせはほとんどなくなっていた。7-0みたいな大差のスコアが目立つ。ソニー仙台がベガルタ仙台を破り、町田ゼルビアがヴェルディ東京を破ったというダービー2試合だけが波乱というべきか。元ニッポン代表の相馬監督率いる町田ゼルビアは、東京第四勢力だと思っていたらJFLにおいて第三勢力たる横河武蔵野FCを凌駕し、さらにJ2のヴェルディまで破ってしまった。スゴい。とはいえ、JFL上位がJ2のクラブに勝ったというのはジャイアントキリングとまでは言いがたく、本当に驚くべき結果といえるのはソニー仙台だけかも。ソニー仙台、JFLでも今12位なんすよ……。
●でもチャレンジャーたちが不利な日程で戦わなければならないとなると、天皇杯はあまりおもしろくなくなる。いや、波乱が多すぎればそれはそれでワタシらは文句を言い出すわけで、結局お前らはなにを見たいのだと問われるような話ではあるんだが。

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