●計画停電を4月1日も実施しないことを決めた東亰雷カだが、この夏の電力不足は避けられそうにない。現在の東亰雷カの電力供給力は約3800万キロワット。しかし7~9月は約6000万キロワットが必要となると予測される。夏はさらに規模を拡大して輪番停電が実施される見込みだが、これまでのところ東亰23区では荒川区と足立区を除いて停電対象外となっており、「なぜ東亰23区ばかりが優遇されるのか」といった不公平感が高まっている。しかし東亰雷カでは「首都機能維持のためには23区の多くを対象外とせざるをえない」とし、不公平感の解消のため「荒川区と足立区を除く区部では輪番停電に代わって、輪番発電を区民の皆さんにお願いしたい」と発表している。輪番発電は各家庭および事業所にパーソナル発電機(写真)を導入し、あらかじめ定められたグループごとに各回3時間以内程度の発電を利用者に義務付けるもの。「再生可能な自然エネルギーによる発電であるため、区民のみなさまにもご理解をいただけるものと思う」(同社広報部)と発表されているが、どこまで区民の協力が得られるかは未知数だ。
●なお、輪番発電の実施の発表にともない、区部の組み分け抽選会も同時に開催され、その模様は全23区に衛星生中継された。グループ分けは以下の通り。もっとも気温の高い時間帯に発電することになったグループBが「死のグループ」とみなされている。「夏を迎える前にしっかりと暑さ対策のトレーニングを積んで発電に臨みたい」(中野区民)といった声も。また、千代田区が今回も対象外となったことは議論を呼びそうだ。
GroupA( 9:00~12:00) 中央区、港区、文京区、世田谷区、品川区 |
GroupB(12:00~15:00) 新宿区、中野区、杉並区、練馬区、大田区 |
GroupC(15:00~18:00) 墨田区、江東区、北区、板橋区、江戸川区 |
GroupD(18:00~21:00) 渋谷区、目黒区、台東区、豊島区、葛飾区 |