April 6, 2011

ニッポン代表、非公式サッカー世界王者タイトルを当面保持か

●ニッポン代表、7月に招かれていた南米選手権を辞退。残念である。が、これはしょうがない。震災でJリーグの開幕が遅れてしまったので、国内リーグの日程を優先するしかない。
ufwc.gif●で、これでサッカー世界王者のタイトルは当分、ニッポン代表が保持することになった。えっ、なんだそりゃって? あるんすよ、「非公式サッカー世界王者」Unofficial Football World Championships ってのが。つまり、ボクシングと同じ考え方をするんだけど、世界王者と戦ってもし勝ったらそのチームが新たな世界王者なんじゃないかと思うじゃないすか、ファンのバカ話のレベルで。で、仮想的にチャンピオンベルトみたいなのがサッカー界で次々移動しているとすると、どこが王者かっていうのを延々と歴史をさかのぼって調べた人がいて、ちゃんと UFWC っていう公式サイトも立ち上がっている。公式サイトっていうのは、この「非公式タイトルの公式サイト」って意味だが。
●これ、スコットランドのファンがふざけて考え出したっていうんだけど、好きだなあ、このノリ。1872年にイングランドとスコットランドと対戦したのが史上最初の国際試合ということで、初代チャンピオンであるイングランドから100年以上この非公式タイトルは続いている(仮想的に)。2010年のワールドカップ前にはこのタイトルはオランダが持っていた。が、決勝でスペインがオランダに勝利して、ワールドカップ・チャンピオンになるとともに「非公式サッカー世界王者」にもなった。その後、2010年9月の親善試合でアルゼンチンがスペインに勝って世界王者になった。で、その一ヵ月後、なんとなんと、埼玉でニッポンがアルゼンチンと親善試合をして1-0で勝ったわけだ。ニッポン、ついに世界王者へ(笑)。ニッポンはそれまで過去5回「非公式サッカー世界王者」に挑んで、そのすべてに勝つことができなかったそうだが、そんなの誰も知らないって。
●で、ニッポンは韓国との親善試合を経て、1月のアジア・カップに挑み、無敗のまま優勝した。つまり依然このタイトルを防衛し続けているわけだ(引き分けはタイトル防衛となる)。これで南米選手権に臨めば、ニッポンが無敗で終わらない限りタイトルは南米勢に移ってしまうところだったが……。
●ところで、先日、ニッポン代表はJリーグ選抜Team As Oneと試合をしたではないか。もしあれで代表が負けていたら、このタイトルは半永久的にJリーグ選抜Team As Oneが保持することになったのではないかと心配する方もいらっしゃるかもしれない。が、UFWCのサイトによればあの試合はタイトルマッチとはみなされていないんである。ただし、試合のレポートはちゃんとサイトに掲載されている。Japan 2-1 J-League Team As One ということで、得点者の欄には Miura (J-League)と書かれている。非公式タイトルの非公式試合の記録だけど、世界に向けて(?)三浦カズの名が刻まれているということになんだか感激する。

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