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May 16, 2011

ルネ・フレミングの司会術

カルガモ
●METライブ・ビューイングを見てて気がついたんだけど、ルネ・フレミングって歌手とは思えないくらい司会がうまいじゃないすか。で、一つなるほどなと思ったのは、Aさんにインタビューしてて、そこから次のBさんの話へと移るときに、間を置かない。間髪いれず次に行く。
●普通だったらこうなりそうじゃないですか。「……なるほど、オペラの舞台裏ではいろんなことが起きてるんですね、とても興味深かったです。ありがとうございました。さて、続いては衣裳についてお話をうかがいましょう。METで衣裳を担当している方をご紹介します……」的な、前置きとかつなぎ成分がナチュラルに入ってきそうなものなのに、ルネ・フレミングはスパッと行くんすよ。「……舞台裏ではいろんなことが起きています。ハーイ、ジャック、それは誰の衣裳?」。この「ハーイ」でさっきまで主役だった人が一瞬にしてカメラのフレームから消えて(ささっと脇によけていく感じが少々寂しい)、ルネ・フレミングはもう次のゲストと向き合っている。この潔すぎるテレビ的展開に完璧対応しているのが、ルネ・フレミング。
●上の写真は近所の池で撮ったカルガモだ。別にカルガモがルネ・フレミングっぽいってわけじゃなくて、特に何の関連もなく載せてみた。だって、かわいいから。

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