●23日(月)はペトル・ヴロンスキー指揮読売日響定期公演へ(サントリーホール)。凄まじいマーラーの交響曲第5番だった。極太マジック握って筆圧200%くらいで描いたような濃厚なマーラーで、ホールの空間が大音響で飽和した。遅いテンポで粘りながら巨大な音楽を作る。客席はすごくわいていた。猛毒注意。今でもこんなマーラーがあるんだ……。ヴロンスキ-は1946年、プラハ生まれ。ズデニェク・マーツァルの代役で24年ぶりに読響に登場したというんだけど、それでこれだけ自分の色に染め上げてしまうんだからスゴい。第3楽章はオブリガート・ホルンを後ろで立たせる方式(たまたま少し前にベルリン・フィルのDCHでこの曲を観たんだけど、そのときはラトルがドールを指揮者の横に立たせていた。あれは違和感があってなじめないなあ)。ヴロンスキ-のはレントラーなどという優雅なものでは到底なかったが。
●そういえばベルリン・フィル、DCHで先日の佐渡裕指揮の武満&ショスタコーヴィチ公演が本日20時以降にアーカイブで公開されるそうなので、早く見たいという方はどうぞ。24時間チケット9.90ユーロがいちばんお手軽だが、どうせなら30日チケットとかで他の公演も楽しむのが吉。佐渡さんの公演だけでいいのなら、6月11日(土)のNHK BSプレミアムシアターで放映されるので、それまで待てばいいわけだし。
May 25, 2011
ヴロンスキー/読響、佐渡裕/ベルリン・フィル情報
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