May 29, 2011

バルセロナvsマンチェスター・ユナイテッド@チャンピオンズ・リーグ10/11決勝

●昨年からチャンピオンズ・リーグが現地土曜日開催になったおかげで、日曜日に結果バレせず録画を見れる(ら抜き)ようになった。その気になれば午前3時45分から生中継を見ることも可だった。地上波はフジテレビ。
FCバルセロナ●で、バルセロナvsマンチェスター・ユナイテッドという、史上もっとも美しいクラブ対世界でもっとも名誉あるクラブの対決。これは盛り上がる。会場はウェンブリー。ワタシは完全にバルセロナ寄りで見てしまう。先発はGK:ビクトル・バルデス-DF:ダニエウ・アウヴェス、ピケ、マスチェラーノ、アビダル-MF:ブスケツ、シャビ、イニエスタ-FW:ビジャ、メッシ、ペドロ。多くのビッグ・クラブが名選手を買い集めて補強する中で、このバルセロナの自前調達率はスゴい。バルセロナCから出発したペドロがここまで伸びるなんて。
●マンチェスター・ユナイテッドもパク・チソンが先発していて少し嬉しい。ライアン・ギグスもいる。いま何歳? ワタシがサッカー知った頃からいつもギグスはここにいるような気がする。ルーニーも元気。このチームの中では断然怖い存在。もうひとりのトップはハビエル・エルナンデス。びっくり。この人、昨年のワールドカップでメキシコ代表として出場してて、そのときに「来季マンチェスター・ユナイテッドへの移籍が決まっている選手」として紹介され、「へえ、知らないなあ」と思っていたら、もう翌年にはチャンピオンズ・リーグ決勝の先発メンバーっすよ。どんだけ見る目があるのか、ユナイテッドのスカウトは。
●試合のほとんどの時間帯はバルセロナがゲームを支配していたと思う。序盤こそはマンチェスター・ユナイテッドの守備の強さを感じたが、すぐにバルセロナのいつものウイイレ名人みたいな華麗なパス回しが始まり、前半27分にシャビのパスを受けたペドロがゴール。しかし前半34分にルーニーがギグスとのコンビから同点ゴール。これで流れが変わるかと心配したが、試合全体のトーンは変わらないまま後半9分にメッシ、後半24分にビジャが決めて3-1。メッシはスーパーなプレイを当たり前のように連発する。完勝。アレックス・ファーガソンに「今までわれわれをここまで叩きのめした相手はいなかった」と言わせた。ラブリー。
●現在のバルセロナ以上に美しく勝つチームを想像できない。美しいけど勝負弱かった時代から、少しずつチームを熟成させて、グアルディオラ監督になって98%、99%、100%と完成の域に達した。たぶん今が人類史上最高。だから、あとは落ちるだけだと思う。世代交代にも完璧に成功しているけど、でもきっと来季からチームは軋みだす。だって、これ以上、上に目標がないもの。盛者必衰。
●メッシはマラドーナも含めて過去に見たどんな選手よりもうまい。史上最高選手を3人選べって言われたら、メッシ、ジダン、マラドーナ。でも神話性を考慮するとマラドーナ、ロナウド(もちろんブラジルの)、ジダンかなあ? ロナウジーニョはある時期は最強だったが、その時期が短すぎた。ファン・バステンはありうる選択。クライフは選手というより監督や放言オヤジとしての印象強すぎ。ペレ? 見てないから。

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