June 25, 2011

とりぱん 11 (とりのなん子)

とりぱん11●気になっていた、「とりぱん」11巻(とりのなん子)発売。なにしろ震災があったので。北東北の日常における鳥や動物たちとのふれあいを題材にした「身の丈ワイルドライフ」がどうなったのか。その日常が壊れてしまったら、このコミックはどうなるのか。
●で、この11巻、大地震の週とその翌週の回は巻の最後に置かれている。その2回だけが、特別な回になっていて、あの日のことをまざまざと思い出させる。身辺雑記的なコミック・エッセイはどうしたってこの種の難しさからは逃れられない。現実の社会や作者個人の周囲で起きた、無視しようのない困難な現実をマンガに描くべきかどうか。「とりぱん」は2回限定で震災が題材となり、それ以外の回はいつもの楽しい「とりぱん」になっている。そうか、地震直後に停電が起きて情報が遮断されると、事態の大きさがまったくわからないまま夜を迎えることになるのか……。
●前巻から引き続き、金魚ネタが笑える。絵柄がかわいいんすよね、巨大金魚の。あと、池の冬鳥に関しては、東京区部でもほぼ同種の観察が可能。オオバン、カイツブリ、キンクロハジロ、オナガガモあたり。カイツブリは一瞬子ガモかなと思うんすよねー。

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