●宿泊地のキールからバスで2時間ほどかけ国境を越えて、デンマークのゾンダーボルクへ。道すがらあちこちで馬とか牛とかその他家畜が草を食んでいるのを見かける。到着したゾンダーボルクは、コンサートホールの入った文化施設(大学も入っている)の目の前が写真(上)のような楽園。ここをヨットやらカヌーやらゴムボートやら、いろんな小舟が通り過ぎてゆく。日光浴を楽しむ白人の年配の方々。優雅すぎて別世界というほかない。
●デンマーク国旗の半旗をいくつか見かけた。キールでもドイツ国旗の半旗を見かけたかも。欧州は弔意であふれている。
●夜8時からゾンダーボルク公演本番。これが今回のオーケストラ・アンサンブル金沢(OEK)ツアーでは欧州最初の公演となる。写真はゲネプロの様子。今回のシュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭のテーマは「トルコ」。ということでトルコ出身の美人双子デュオ、フェルハン&フェルザー・エンダーとの共演で、プーランクの2台ピアノのための協奏曲とバッハの2台ピアノのための協奏曲ハ短調が演目に組まれている。
●お客さんは後半のハイドン「驚愕」で笑い(仕掛けがあったので)、井上道義音楽監督から震災に対する日本への支援への感謝のメッセージが述べられた後、アンコールに中村八大「上を向いて歩こう」が演奏されると、客席にウルッと来る雰囲気が生まれたのを感じた。隣の席に座っていたおばあさんもアンコールにいちばん感動して、すばらしい音楽だったわねえ、と話しかけてくれた。
July 28, 2011
OEKツアー2011、デンマークのゾンダーボルク公演
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