October 26, 2011

第5回仙台国際音楽コンクール開催記者会見

仙台国際音楽コンクール開催記者会見
●25日(月)、六本木の東京ミッドタウンにて第5回仙台国際音楽コンクール開催の記者会見が開かれた。仙台国際音楽コンクールは仙台市が2001年に創設した3年ごとに行なわれるコンクール。ヴァイオリン部門とピアノ部門があり、協奏曲を課題の中心に据えているのが特徴。ボランティアによる運営参加、ホームステイの実施など、参加者と市民との交流も多い。
●で、その第5回となる仙台国際音楽コンクールが2013年に開催されることが決定した。2013年っていうとずいぶん気の早い話かと思われるかもしれないんだけど、来年の1月から出場申込みが開始される。今回は特に震災の影響で開催を危ぶむ声もあったということだが、無事の開催が決定したのはなにより。会見には写真左より、野島稔ピアノ部門審査委員長、海老澤敏運営委員長、奥山恵美子仙台市長・コンクール組織委員会会長、宗倫匡ヴァイオリン部門審査委員長が臨席。奥山仙台市長は「震災の直後から、これまでにコンクールに参加したアーティストたちから仙台を心配する声がたくさん届いた。当初は被害があまりにも大きく次のコンクールが開けるかどうかわからないと思ったが、二ヶ月、三ヶ月と時間が経つとともに、できるだろう、やらなければならないという気持ちがわいてきた。音楽は人々の凍りついた心を癒すことができる。多くの人々からいただいた支援に対して、音楽でお返しをしたいと思う」と語った。
●なお、今回よりDVDによる予備審査が行なわれることになった。これまでは各地でオーディションを行なっていたが「開催地までの移動費用も居住地によっては若いコンテスタントにとって負担になる。なるべく多くの人に参加してもらいたいのでビデオ審査を行なうことにした」(宗倫匡氏)とのこと。
●協奏曲を審査の中心に据えることについては「オーケストラと演奏するときにいちばん大事なのは個性。これが出るかどうか。個性が出なければオーケストラはついてこない」(宗倫匡氏)、「コンチェルトはソリストが強烈な説得力を備えていないと難しい。その人の個性、なにを言いたいかがわかる」(野島稔氏)と両部門審査委員長からのコメントがあった。協奏曲のオーケストラは仙台フィル。
●出場申込みは2012年1月から。締め切りは2012年11月15日。

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