●26日(水)はプレヴィン指揮N響へ(サントリーホール)。前半はショスタコーヴィチのヴァイオリン協奏曲第1番(独奏はチェ・イェウン)、後半にモーツァルトの「リンツ」とR・シュトラウス「ばらの騎士」組曲。プレヴィンは歩行器を押しながらゆっくりと登場。指揮台の上り下りに細心の注意を払っているのがわかる。もちろん指揮は座って。80代現役指揮者は何人も活躍しているけど、老い方は人それぞれだなと思う。そしてチェ・イェウンはまぶしいくらい若い。没入して猛然とバリバリ弾きまくって、別世界を作り出した。後半は悠然と音楽が流れていた。
●「ばらの騎士」組曲を聴きながら思う。マルシャリンって大人の女性って役柄だけど、たしかまだ若いんすよね、30そこそこで今だったら余裕で「女子」ってくらいに。オックス男爵はいくつなんだろう。さすがにオッサンか。しかしオックスもいつか爺になって枯れる。そして追憶に浸ることもあるかもしれない。あの頃はムチャクチャしてたよなー、ゾフィーもすっかりババアだろうよ、オレも元気だったな……。そんな未来のオックス男爵視点を想像しながら聴き浸る「ばらの騎士」。
●そういえばFM PORTの番組「クラシックホワイエ」のオープニングテーマに使ってる「ばらの騎士」はプレヴィン指揮ウィーン・フィルのCDなのであった。
●棒を振っている間は、かつてのカッコよさをほうふつさせていた、と思う。造形のカッコよさじゃなくて、センスの。
October 27, 2011
プレヴィン翁
トラックバック(0)
このブログ記事に対するトラックバックURL: http://www.classicajapan.com/mtmt/m--toraba.cgi/1817