●J1の優勝、J2の昇格がともに最終節までもつれて今季のJリーグは劇的な幕切れとなった。J1の優勝は柏、名古屋、ガンバ大阪の3チームまで可能性があったが、1位の柏がアウェイの浦和戦に勝利してそのまま優勝。なんと、J2から昇格したチームがそのままJ1で優勝するという世界でも珍しい結果に。今季、柏が優勝するなんて想像もできなかった。柏のみなさん、おめでとうございます。優勝ってすばらしいっすよね。Jリーグの頂点に立つのは難しいこと。この喜びはかみしめがいのある喜びだと思う。
●結局終わってみれば柏72、名古屋71、ガンバ大阪70という勝ち点で、三強が突出していた(4位の仙台と5位マリノスは56)。僅差だから、シュート一本が入るか入らないかの違いでこの三者の順位はどうにでも変わる可能性はあった。鹿島は6位、川崎は11位、浦和にいたっては残留ギリギリの15位。Jリーグでは強豪が強豪であり続けるのが難しい。だからおもしろいともいえる。
●J2の昇格争いは最後まで札幌と徳島が争っていたが、徳島が意外にもアウェイの岡山戦で敗れて、ホームで東京を破った札幌が昇格決定。1位東京、2位鳥栖、3位札幌が昇格。なんといってもサガン鳥栖がついに初めて昇格したのがスゴい。LFJ鳥栖とサガン鳥栖のおかげで、急激に鳥栖の存在感が上昇中。
●サガン鳥栖はJ2のオリジナル10(初年度から参加した10クラブ)で唯一J1経験がなかったのが、これでついに昇格。うーん、そうだったっけ? 水戸ホーリーホックはどうなのよ?と思ったが、水戸は初年度からではなくJFLから昇格したんすね。いや、そんな記憶はないんだけど、そうらしい。あと鳥栖にはサガン鳥栖ができる前に鳥栖フューチャーズっていうチームがあった。厳密には両者は別団体だが前身だと認識している。鳥栖フューチャーズのさらに前身はPJMフューチャーズ。浜松にあって、マラドーナの弟が所属していた。ちなみにアビスパ福岡も前身をたどっていくと福岡ブルックス→藤枝ブルックスで静岡県藤枝市にたどりつく。鳥栖も福岡もルーツをたどると静岡県に行き着くのがおもしろい。現在のサポにとっては関係ないかもしれないけど。
December 5, 2011