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January 8, 2012

ウィーン・リング・アンサンブルのニューイヤー・コンサート

●サントリーホールでウィーン・リング・アンサンブルのニューイヤー・コンサート(6日)。年末年始はずっとバタバタだったが、ようやくお正月成分を音楽で補充。ウィーン・フィル・ニューイヤー・コンサートに出演後、すぐに日本に駆けつけるというライナー・キュッヒルを中心とする9人編成のアンサンブル。91年以来、なんと22回目の来日というがお客さんはしっかり入っていて、年末の「第九」と正月の「ウィンナワルツ」最強と改めて思う。
●メンバーはライナー・キュッヒル、エクハルト・ザイフェルト(vn)、ハインリヒ・コル(va)、ゲアハルト・イーベラー(vc)、ミヒャエル・ブラデラー(cb)、ヴォルフガング・シュルツ(fl)、ペーター・シュミードル(cl)、シュテファン・ノイバウアー(cl)、ギュンター・ヘーグナー(hrn)。年季が入っている。コントラバスとクラリネットが当初発表から変更。
●プログラムでおもしろいなと思ったのはドビュッシーの「ファンタジー」として「月の光」「ゴリウォーグのケークウォーク」を使った編曲作品が入っていたこと。ドビュッシーの生誕150周年を記念してというんだけど、ドビュッシーという意外な選択でしかも「150周年」。やはり今年は記念年の作曲家が不足していて、消去法的に「ドビュッシー150」になってしまうのか。まあ、ウィーン・リング・アンサンブルがジョン・ケージやナンカロウの生誕100周年を祝うとは誰も思わんけど。
●ヨーゼフ・シュトラウスのワルツ「水彩画」がいい。ヨーゼフ、実はスゴいヤツ。おなじみの曲としてはヨハン・シュトラウス2世の「騎士パスマン」の「チャールダーシュ」が好き。あと、ヨハン1世の「狂乱のギャロップ」という曲があって(ワタシは知らなかった)、聴いてみるとリストの「半音階的大ギャロップ」が出てきてびっくり。「ん、これはどっちがオリジナルだ?」と思い、プログラムをめくってリストのほうがオリジナルだと確認。逆のパターンが多いすよね、リストは。