●12日(日)はMETライブビューイングの前に、NHKホールでベルトラン・ド・ビリー指揮N響定期へ行ったのだった。ウワサのド・ビリーが招かれるということで興味津々。しかもイザベル・ファウストの独奏でプロコフィエフのヴァイオリン協奏曲第1番まで。
●後半、ド・ビリーは天国的に長いシューベルトの「ザ・グレート」を指揮。これが出色の出来。その調子でじゃんじゃんリピートしてくれ!(してくれた)、なんなら終わってからもう一回1楽章の頭から夜を徹してやってくれ(くれるわけない)という心地よさ。しなやかで、清新なシューベルト。肩肘張った「ド根性熱血ザ・グレート」を憎悪する者にとっては、これぞシューベルト。弱音でもリズミカルで躍動感が失われない。強奏でも美しい。咆哮しない。
●録音で漠然とぜんぜん違った印象を持っていたんだけど、なんか違ってた。また聴いてみなければ、とりあえず録音でいいので。
●N響の12/13シーズンの指揮者陣が会場の貼り紙と「フィルハーモニー」誌(一部)に発表されていた。10月はA、B、Cともになんとロリン・マゼール。他にプレヴィン、エド・デ・ワールト、デュトワ、ジンマン、ビシュコフ他。詳細はまた改めて。近々記者会見あり。
February 14, 2012