February 23, 2012

マレーシアU22vsニッポンU22@ロンドン五輪アジア最終予選

●五輪最終予選で現在のところシリアと勝点、得失点差ともに並び、総得点1の差で2位につけるニッポン。1位になれば出場権を獲得できる。2位だと二度のプレーオフを勝ち抜かなければならない果てしない遠い道のりが待っているので(選手の招集できるの?)、これに関しては事実上1位のみ突破くらいに思っている。
●で、マレーシアU22vsニッポンU22。得失点差の争いというと、大量得点が必要みたいな話になりがちなんだが、もう一昔前と違ってこの段階で大量得点なんてありえない。どこも強くなってきている。アジアではもっとも出遅れていた東南アジアですら、今やこのマレーシアのように若手から強化してきている。しかもアウェイなんだし2-0なら御の字、1-0でも勝てればよしとしよう、そんな気分でテレビに向かったら。なんと、4点差で勝ってしまった。ゴールは酒井宏樹、大迫勇也、原口元気、齋藤学。
●クアラルンプールのスタジアムの雰囲気がすばらしい。立派なスタジアムをサポーターたちが埋め尽くしていて、大変な盛り上がり。このノリって、ニッポンそっくりでは? しかしなぜマレーシアは敗退が決まっているのに(しかも五輪代表なのに)こんなにお客さんが入っているんでしょ。
●観客の後押しがあってマレーシアは序盤から積極的に前に出てきた。暑さの中、かなり飛ばしてきたっぽい。このオープンな戦いを挑んできてくれたことが、ニッポンの4ゴールにつながったんだと思う。早い時間帯にマレーシアがゴールしていれば、ニッポンも浮き足立ったかもしれないので(若いだけに)、彼らの戦略がまちがっていたとは思わない。それに、これが本来のサッカーなんだし。
●ニッポンは4-2-3-1で大迫(→永井)のトップ。原口元気、齋藤学、東慶悟、右サイドから上がってくる酒井宏樹ら、スムーズなボール回しからよい攻撃の形を何度も作っていた。暑さのせいか、ピッチ・コンディションのせいか、序盤からイージーにボールを失う場面も多いとは思ったが、そのミスに付け入るだけの攻撃力をマレーシアは欠いていた。特に初出場初ゴールの齋藤学はいいっすね。「愛媛のメッシ」って呼ばれてたそうだけど、今季は本籍のマリノスにローンから復帰する。シュート、ドリブルもいいが、前線からの守備でも光っていた。同じマリノス組では左サイドバックの比嘉はもうひとつ。無意味に難しいプレイを選択するのが気になった。
●シリアはこの試合の結果を知ってから戦えるんすね。うーん。今まさにバーレーンとシリアがガラガラのスタジアムで戦っている。アルジャジーラのネット中継で映像まで見れてるんだけど(ら抜き)、この記事を書いている時点ではバーレーンが1-0でリードするという展開。果たしてどうなるか……。

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