amazon
April 4, 2012

「百姓貴族」2巻 (荒川弘 著)

「百姓貴族」●おっとっと(←死語?)、これ出てたんだ、忘れるところであった「百姓貴族」の第2巻 (荒川弘著/WINGS COMICS)。「鋼の錬金術師」で知られる荒川弘の農家エッセイコミック。第1巻にもリアル農家ならではの豪快な話が山盛りであったが、今回もなかなかエグい。特に畜産系の話が酪農無縁な者にとっては知らない世界を垣間見る感満載で、牛の角を切る話とか怖い。けど、笑う。全般に怖くて笑えるんすよね。こわおかしい。
●で、スゴいなと思ったのがamazonのユーザーレビューで、実家が酪農を営んでいたっていう方が「牛乳豆腐といい、牛の妊娠出産といい、ツボだらけで笑いが止まりません」みたいなことを書いていて、「あるある話」としてウケていた。農業知らない都会の人が読んでも、実体験として共有できる人が読んでも、両側から笑えるって偉大。作品として。
●ジャガイモ畑のオーナー制の話が味わい深い。都市生活者のエコでロハスな農業幻想がいかに身勝手なものかを教えてくれる。

このブログ記事について

ひとつ前の記事は「春の嵐、春の爆弾低気圧」です。

次の記事は「東京・春・音楽祭「タンホイザー」」です。

最新のコンテンツはインデックスページへ。過去に書かれた記事はアーカイブのページへ。