●20日、大阪のいずみホールの「ウィーン音楽祭in OSAKA2012」記者会見へ。1993年よりほぼ3年ごとに開催されてきた「ウィーン音楽祭in OSAKA」だが、7回目となる今回で最終回を迎える。ウィーン音楽の伝統をテーマに、10月24日~11月25日まで全7公演が開催される。同ホール音楽ディレクターの礒山雅氏、今回出演する指揮者のクリスティアン・アルミンク、ピアニストのインゴルフ・ヴンダーの3名が登壇(写真左より)。
●核となるのは来日するウィーン楽友協会合唱団。アルミンク指揮日本センチュリー交響楽団とベートーヴェンの「ミサ・ソレムニス」で共演する。また、他にアロイス・グラスナー指揮同合唱団によりオルガン伴奏版でシューベルトのミサ曲第2番&モーツァルトのレクイエムの公演も。
●他に、庄司紗矢香&カシオーリ、ラドゥ・ルプーのリサイタル、藤村実穂子&福井敬と金聖響指揮いずみシンフォニエッタ大阪によるマーラー「大地の歌」室内合奏版(シェーンベルク/リーン編)、ウィーン弦楽四重奏団、ユベール・スダーン指揮大阪フィル&インゴルフ・ヴンダーの公演。
●予算的な面から現状の音楽祭としては今回が最終回。これまでの音楽祭を振り返って、音楽ディレクターの礒山先生は「前回、久しぶりの来日となったウィーン楽友協会合唱団が特に印象に残っている。ウィーンの伝統を体現した存在である彼らを、今回も招くことができたのは喜ばしい」と語ってくれた。またアルミンクは2002年開催の同音楽祭で関西デビューを飾ったという縁がある。「すぐれた音響を持ついずみホールでの公演は思い出に残っている。今回、ふたたび礒山先生に招いていただき、ウィーン楽友協会合唱団とウィーンではなく日本で初めて共演する機会を得ることができ、楽しみにしている」(アルミンク)。
●というわけで、東京で記者会見が開かれたので(東京會舘)、珍しく大阪の話題を。
April 21, 2012