May 24, 2012

ニッポン代表vsアゼルバイジャン代表@キリンチャレンジカップ2012

●いよいよ6月、ワールドカップ・ブラジル大会の最終予選がスタートする。長丁場であるが、6月に立て続けに3試合(Hオマーン、Hヨルダン、Aオーストラリア)もあるので、ここで躓くと建て直しが難しくなる。この段階になればどの相手も強い。
ニッポン!●で、その本番前のスパーリング的位置づけなのがこのアゼルバイジャン戦。欧州のシーズンも終わり、先発メンバーの大半が海外組ということに。今や欧州のスターとなった香川をはじめ、選手たちの所属クラブがずいぶん立派になった。GK:川島-DF:内田(→酒井宏樹)、栗原、伊野波(→槙野)、長友-MF:長谷部(→高橋秀人)、細貝-本田(→中村憲剛)、岡崎、香川(→宮市)-FW:森本(→前田遼一)。ドイツ勢多し。
●久々にトップに森本。前半にオフサイドでゴールが取り消されたが、スローで見ると紙一重。トップの選手層がもっとも薄いと感じるので(前田遼一は問題ないが、もう若くない)、復活を期待したいところ。2010/11シーズン以降クラブでの出場機会に恵まれず、ケガもあって苦境に立たされている。キエーヴォ移籍がメディカルチェックで引っかかり破談になり、さらに所属のノヴァーラも2部降格となってしまった。
●中盤は円滑にボールが回っていた。本田、香川の共存も無問題。細貝はアウクスブルクで活躍してさらにたくましくなった。今後はレギュラーに定着していくのでは。遠藤の不在を感じさせない。途中から入った高橋秀人は硬さを感じさせるデビュー。香川のゴールは切り替えして相手を交わしてからコースを狙って蹴ったシュート。うまいし、落ち着いている。ニッポンでは突出していた。宮市はボルトンでのプレイと同じで、縦へのスピードでは群を抜いているし、クロスボールもきっとどんどんよくなっているんだろうけど、なんでもないボールのつなぎなどにぎこちなさや判断の遅さを感じる。とはいえまだ19歳なわけで、ニッポン代表最大の武器になる可能性大。
●ディフェンスは吉田がいないので、栗原、伊野波の国内組センターバック。アゼルバイジャンの攻撃が単発だったので無事に無失点。長友はコンディションがもうひとつ。右サイドバックは内田でスタートして酒井宏樹へ。サイドバックに関しては、伝統的に右サイドは人材豊富、左サイドは慢性的に層が薄い。
●海外組のシーズン終了が選手によってまちまちなので、コンディションはこれからそろっていくはず。2-0で快勝して、内容的にも順調に「これまでの復習」ができたといった感じで、ザッケローニは安堵しているのでは。むしろ問題なさすぎなくらい。本番でのオマーン戦は別世界、きっと。
●アゼルバイジャン代表の監督ってベルティ・フォクツなんすね、元ドイツ代表監督の。こういうのを見ると、アゼルバイジャンってUEFAなんだなあと思う。もしAFC(アジア)だったら、フォクツなんて呼べないのでは。アジアだとアラブ諸国やら北朝鮮やらウズベキスタンやら東南アジアやらオーストラリアやらバラエティ富みすぎなくらい一地域にまとめられてて、ホーム&アウェイのスケールが半端ない。アジアじゃイラク対オーストラリアとか、あるんすよ。イラクとオーストラリアが、いったいどんな地域区分をしたら同じ地域になるのか。笑。
●この試合を入れ替え戦ってことにして、ニッポンがUEFAに昇格(?)して、アゼルバイジャンがアジアに回ることにしてくれないかなー、と虚しく妄想してみたりする。

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