●今日でグループリーグもおしまい。最後のD組はすでにスウェーデンの敗退が決まった状態でスウェーデンvsフランスと、イングランドvsウクライナ。イングランドはこの日からルーニーが出場可能に。ルーニーは植毛が完璧に成功してて男前度が上がった。かもしれない。しかし引き分けでもOKというイングランドは慎重に戦ったと思う。最初からリードを与えられた前提での戦いというか。
●一方開催国のウクライナは勝利を目指すが、シェフチェンコは負傷でベンチスタート。かつてのスーパースター、ベテランのシェフチェンコが活躍してふたたび脚光を浴び、ウクライナを決勝トーナメントに導いて伝説となる……というシナリオを期待していたのだが。残念。ワタシらがいちばん見たいのは「伝説」。最近、主要大会で伝説成分が少なめじゃないすかね。ここでシェフチェンコが輝いて、なんなら優勝までして、なにかカッコいい決め台詞をはいて優勝トロフィー持って引退宣言するみたいな。そんな伝説。
●むしろオランダの3連敗とかネガティブ伝説が生まれてる。
●後半早々、ウクライナのキーパーがミスといえるかどうか微妙なところでボールを弾き、そこにつめていたルーニーがゴールを決めてイングランド先制。やっぱりルーニーなのか。男前ルーニー猛烈に嬉しそう。惜しかったのは後半17分。ウクライナのマルコ・デビッチのシュートがゴールラインを完全に超えていたのに、目の前で見ていた審判がこれを超えていないと判定して幻のゴールに。今大会、ゴールのそばにアシスタント・レフリーを置いて審判5人制が導入されているにもかかわらず、まさに目の前で入っているボールを入っていないと判定してしまったわけだから、この制度は今回限りなのでは。ムリっすよ、人間の目じゃ。世界中のテレビ視聴者が正しくゴール判定できてるのに、現場で目の前にいる審判はわからないという不条理。だって、にんげんだもの。
●ボール支配率もシュート数もウクライナが上回っていたが、イングランドが最後まで試合をコントロールしていたという印象。1-0。シェフチェンコは途中出場したが、伝説は生まれなかった。イングランド1位通過。
●もう一方の試合はスウェーデンが2-0でフランスを下して意地を見せた。そっちを見るべきだったか? でもフランスは負けたにもかかわらず勝点4で2位通過。
●決勝トーナメントはチェコvsポルトガル、ドイツvsギリシャ、スペインvsフランス、イングランドvsイタリア。オランダ以外は役者がそろったという感じ。優勝はポルトガル、ないしはチェコと霊視している。伝説はきっとこれから。
June 21, 2012