●今朝の準決勝、ドイツvsイタリア、以下結果バレありなので録画観戦の方はご注意を。
●コンディション面で二日間の有利があるドイツ。しかもメンバーが若い。ドイツは決勝までを見すえて計画的に選手起用をしてきたように思える。今日はトップにマリオ・ゴメス、中盤にポドルスキを戻して、クロースを起用、そしてエジル。序盤はドイツが押していた。ケディラのクロスから、イタリアにほとんどオウンゴールの場面もあったが、幸運にも枠をそれた(あれは入らなかったのが不思議)。が、20分、左サイドからカッサーノが個人技で二人を交わして、中央にクロスを入れ、これをバロテッリがバドシュトゥバーのマークを外してヘディングでゴール。イタリアが悪悪コンビの2トップで先制した。
●ここからのドイツが脆かった。36分、イタリアはモントリーヴォの一本のロングパスから前線のバロテッリへ。キーパーとあっさり一対一になり、右上に思い切り蹴り込んで2点目。バロテッリ覚醒。怪物ぶりを見せつける。ラームのポジショニングのまずさもあり、予想を覆す展開に。
●後半からドイツはマリオ・ゴメスをクローゼに、調子の出ないポドルスキをロイスに交代。ロイスやラームが十分にチャンスを作っていたが、決定機に決めきれず。エジルが目立たない。後半途中からはイタリアの足が止まり出すかと思っていたが、むしろドイツに疲労が見えてきた。焦りから攻めが雑になり、カウンターからイタリアが3点目を決めるチャンスがたびたび訪れる。最後はドイツはキーパーまで前線に上げて総攻撃を仕掛け、ロスタイムにPKからエジルが1点を返したが、残り時間があまりにも少なかった。
●伝統的には退屈の代名詞みたいな両強国の対戦だったが、今のドイツは華麗なパス回しも見せるし、イタリアもまったく守備的ではなく、見ごたえのある準決勝だった。何よりバロテッリが大会のスーパースターになりつつあるのがいい。1-2。決勝はスペインとイタリアの組み合わせになった。うまいのに抑制した手堅い攻めで勝ちに来るスペインに比べると、今やイタリアのほうにスペクタクルを期待できるのかも。
●バロテッリが悪役ヒーロー・キャラなので、善玉キャラの活躍もあると盛り上がるんじゃないか。スペインはイニエスタか? イニエスタとバロテッリがそれぞれハットトリックするくらいの「伝説」を見たい。もっともワタシはバロテッリよりシュート職人ディ・ナターレ派なのだが。バロテッリと交代したディ・ナターレ、あそこの一対一は決めなきゃ!
●客席に(スーパーマリオの)マリオとルイージのコスプレが映っていた。あれはマリオ・バロテッリとジャンルイジ・ブッフォンってこと?(ブッフォンは苦しいか)。ドイツにもマリオ・ゴメスがいたっけ。
June 29, 2012