July 9, 2012

先週はオケ週間

●先週はたまたまオケ週間に。4日はN響「外山雄三の世界」へ(サントリーホール)。作曲家外山雄三に焦点を当てて「ノールショピング交響楽団のためのプレリュード」、ピアノ協奏曲、管弦楽のためのラプソディー、交響曲「帰国」。協奏曲のソリストに中村紘子、司会に檀ふみ、トーク・ゲストに池辺晋一郎という「ドキッ!大御所だらけの管弦楽大会」。指揮は広上淳一で、最後の「帰国」のみ作曲者自作自演。外山雄三が指揮台に立ったとき、オケからものすごく張りつめた音が出てきて驚愕。トーク部分は池辺先生のダジャレ炸裂。これはTwitterに書いた。
●6日はハーディング指揮新日本フィル(すみだトリフォニー)。シューベルト「未完成」+R・シュトラウス「英雄の生涯」。おもしろいし、気力にあふれている。オケの響きは相変わらず美しい。
●7日は日帰りで名古屋遠征。常任指揮者に就任するマーティン・ブラビンス指揮の名フィル(愛知県芸術劇場コンサートホール)。バックスの「ティンタジェル」、ウォルトンのヴァイオリン協奏曲(独奏はコンサートマスターの田野倉雅秋)、ラフマニノフの交響曲第3番という意欲的なプログラム。昔はたくさん聴いた名フィルだが、約四半世紀ぶりに聴くことに。記憶の海に沈んでいるおぼろげな姿からは、すっかり進化している。客席も歓迎ムード全開、沸いていた。マーティン・ブラビンス、以前プロムスでブライアン作曲の「ゴシック」を振ってたっけ。
●8日はオーチャードホールの「N響オーチャード定期」。キンボー・イシイ=エトウ指揮。小菅優独奏のシューマンのピアノ協奏曲が見事。N響定期とは客席の雰囲気がずいぶん違って、若者の姿も多い。年齢層が上にも下にも広がっている。以前はこんな感じがフツーだったような記憶があるんだけど……。

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