●21日(土)はサントリーホールでスダーン指揮東響へ。マーラーの歌曲集「さすらう若人の歌」(ヴォルフガング・ホルツマイア)とリストの「ファウスト交響曲」(チャールズ・キム、東響コーラス)。リストの「ファウスト交響曲」がカッコいい。プログラムの流れから言っても、「千人の交響曲」と共通する「ファウスト」という題材からしても、リストの交響曲がマーラーの予見的作品に聞こえてくる。過剰であり絢爛として中二病的でもあり。オケからすばらしく豊麗な響きが発散されていた。
●合唱が入らないまま第3楽章「メフィストフェレス」に突入し、どうなるのかなと思ったら、出番直前ほとんどギリギリのタイミングでゾワゾワゾワッと全員が高速入場した。こんなにすばやく合唱が入場できるなんて。しかも足音をほとんど立てずに。忍者?
●今年は少しでも聴けるかどうか、バイロイト音楽祭が7/25にティーレマン指揮「さまよえるオランダ人」で開幕する。例年のようにopera castの放送予定表が役立つ、かもしれない。「オランダ人」は直前になって題名役のエフゲニー・ニキティンが胸のハーケンクロイツの刺青が理由で降板となり、サミュエル・ユンに交代している。
July 23, 2012