●クラシック音楽ファンの間ではあまり話題になっていないようなのだが、SONYの定額制音楽配信サービス Music Unlimited が今月からスタートしている。「洋楽中心で最新のヒット曲から名曲まで1,000万曲」という謳い文句といい、トップページのデザインといい、クラシックは関係なさそうに見えるのだが、実はメジャーレーベルを含む多数の音源が入っている。たとえば、はい、カルロス・クライバーのページ。なんと、SONYのサービスなのにユニバーサルの音源が!
●いくつかためしに検索してみたところでは、Naxos Music Library(以下NML)で聴ける音源もかなりの程度含んでいるように思えるのだが、100%まるごとというわけでもなくて、よくわからない。入会しなくても検索はできるので、あれこれ試してみるといいかも。
●30日間定額制で1480円はきわめて安価。ただし、NMLと違って(クラシックに関しては)アルバム情報は日本語化されていないので、「カルロス・クライバー」で検索してもなにもヒットしない。また、一見したところ「レーベル」という概念が希薄なようで、なにかと探しづらい。
●あとは音質。HE-AAC 48Kbpsというクォリティだ(ちなみにNMLはAAC 128k)。一見48Kbpsというビットレートはひどく落ちるように見えるが、HE-AACは通常のAACやmp3とは圧縮方法が少し違っており、聴感上のクォリティは48Kbpsという感じはしない。もっとよい。しかし、じゃあどれくらいまでよいかというのが問題で、これは試聴してみればいいんである。会員にならなくても、30秒の試聴はできる。
●クラシック系利用者のレポートを待望。
July 25, 2012