August 2, 2012

ニッポンU23vsホンジュラスU23@ロンドン・オリンピック

ニッポン!ニッポンU23vsホンジュラスU23。グループリーグ3試合目を、すでに勝ち抜けを決めて迎えられるという幸運。この幸運を最大限に活かすために、関塚監督は控え組を先発させた。これが普通の考え方だろう。中2日の3連戦と無茶な日程なうえに、オリンピック・メンバーはワールドカップと違って18人しかいない。控え組を全員出しても、それでも何人かは3試合連続先発となる。コンディション最優先は納得。そもそも負けて2位通過になったとしても、次にブラジルと本気で対戦できるという最高の収穫を得るんだから、なにも惜しくはない。オリンピックはU23の大会なんだから、メダルよりも経験が大切。
●ってことで先発はGK:権田、DF村松、吉田、鈴木大輔、酒井高徳-MF:山村、山口、宇佐美-FW:大津、杉本健勇、齋藤学。酒井高徳を左サイドバックで使うなど、本来と異なるポジションで使いながら選手をやりくりした。選手はフレッシュだったが、試合内容は苦しかった。連携不足というよりはホンジュラスのフィジカルが強く、球際の争いでことごとく勝てない。トラップが少し流れたところを狙われて、ピンチに陥る場面の連続。この試合だけ見てると、どうしてニッポンが2勝できているのかまったくわからない。宇佐美や杉本健勇はもう少しなにかをできるかと期待したが……。ホンジュラスは「引き分けでもよし」というつもりはなく、勝って1位通過を狙ってきた。個人の能力が高く、前への突破に迫力がある。ニッポンはGK権田が活躍して、0対0でしのいだという試合。
●終盤になってニッポンのボールが回りはじめたが、ロスタイムに入るとバックラインでボールを保持、ホンジュラスも追ってこない。観客からブーイング。でも相手が取りに来ないんだから、平気でボールを回していればいい。90分これをやったら大顰蹙だけど、もうロスタイム、あそこで前線に放り込む必要はない。1位ニッポン、2位ホンジュラスで、お互い納得のドロー。

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