August 23, 2012

「シャーロック」シーズン2

SHERLOCK/シャーロック シーズン2●最近、抜群におもしろいと思ったのがNHK-BSで放映された「シャーロック」シーズン2。録画で見たので話題にすっかり乗り遅れてしまったが、シーズン1と合わせて、最強に強まる21世紀版シャーロック・ホームズを再創造していた。オペラの読み替え演出みたいっすよね。単に舞台を現代に置き換えただけではなく、「バスカヴィルの犬」とか「ライヘンバッハの滝」とか原典を踏まえた上で、既存の登場人物に新たな人物像を与え、奇想天外にも不足しない。古典的な意味でのミステリーのトリックとしては割りと無理筋な気もするけど。
●みんな彼のことを「ホームズ」じゃなくて「シャーロック」って呼ぶんすよね。
●シーズン2の最終話「ライヘンバッハ・ヒーロー」The Reichenbach Fallは、滝じゃなくて、ビルから落ちるんだけど、原典通りシャーロックは死んでいない。あのトリックが明かされないまま終わってしまい、いずれシーズン3で説明はされるんだろうが落ち着かない。もう一回、最終話だけでも見てみるか?
●これは定番の演出みたいなものだが、シャーロックとジョン・ワトソンの関係は現代に置き換えるとどうしたってゲイ・カップルと思われてしまうのが可笑しい。男同士だとそうなる。女同士だとそうはならないんすよね。女子はルームシェアしたり、いっしょに旅行したり、買い物にでかけたり、女子会したりできるけど、男子はそうもいかなくて不自由なんである。コナン・ドイルの同時代の読者にとってはどうだったんだろう?

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