January 18, 2013

LFJのクラウドファンディング

LFJのクラウド・ファンディング●「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2013」がクラウドファンディングによる個人協賛制度を始めている。クラウドファンディング、すなわちインターネット経由での不特定多数による支援活動。個人による寄付はこれまでも日本のオーケストラなどが継続して募ってるけど、改めてクラウドファンディングと銘打たれると、ずいぶん目新しい雰囲気になる。
●自前のサイトではなく、motion galleryという既存のプラットフォームを活用。目標金額がいくらで、今コレクターが何人で、期限まで何日というのがババーンと掲げられる。コレクターは人によっては名前や顔写真を見せ、メッセージもサイト上に残せる。今風のソーシャルなノリなんすよね。
●金額は一口いくら、という言い方ではなく、最小で1000円のチケット、最大で30万円のチケットが用意されている。人気は5000円~3万円のゾーン。それぞれに「名前の掲載」やコンサートのチケット、ルネ・マルタンのソムリエ・サロンへの招待などの特典が用意される。
●LFJはもちろんチケットの大半は売り切れるし、協賛企業の数も多いんだけど、それでも赤字分を主催者である株式会社東京国際フォーラムが補填する形で成立している。チケットの売上収入は音楽祭経費の半分程度。METライブビューイングなんかを観ていても、上映中に必ず司会のスター歌手が「METのチケットセールスは経費の半分以下を賄うにすぎません。寄付をいただける方は以下の電話番号またはMETのウェブサイトへ」みたいな呼びかけを堂々とする。個人協賛といえば地元の名士の方々がプログラムに名前を載せるみたいなスタイルが思い浮かぶが、ソーシャル時代には(特に東京のような大都市圏では)クラウドファンディングがふさわしいのかも。

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