February 18, 2013

2012年度音楽メディアユーザー実態調査。K-POPとアニメ音楽の狭間で

●日本レコード協会のサイトに「2012年度音楽メディアユーザー実態調査」が公表されている。全国の12~69才男女にインターネットアンケート調査を行ったもの。調査企画は三菱総合研究所。
●通常、日本レコード協会が発表するような統計資料にはあまり用がない。たとえばCDの売上なんかも国内盤だけが対象だったりとか、あまりにも(ワタシらの)実感からかけ離れていることが多いから。ただ、この調査に関してはアンケートであるがゆえに参考になる部分もいくつかあるかも。
●しかしこういう調査を見ると、自分が生きてる世界がいかにニッチか、いやというほどよくわかる。「音楽配信」とか言っても、世間では主たる市場は「着うたフル」なるケータイ文化が担ってきたわけで、もはや言葉の意味すら違う感じ。
●驚いたことはたくさんあるかな……。たとえば、過去半年間で新品CDアルバムを購入したことのある人は、25.8%。3年前は30.7%だから、たしかに急激に減ってきてはいるんだけど、「世間一般の人々」の数値としては意外と高いという印象。で、もっと驚いたのは、過去半年間でレンタルCDアルバムを利用した人が20.7%だってことっすよ! 全年代で。世の中、そんなにレンタルCDって利用されているんだ……。
●「購入した新品CDアルバムのジャンル」は、相変わらず邦楽が圧勝。ジャンル分けとかツッコミどころ満載なんだけど、「日本のポップス」53.5%、「日本のロック」20.0%、「日本のアイドルミュージック」15.5%……。「クラシック」は9.8%。この数値って「K-POP」10.5%より少し小さくて、「アニメ音楽」8.3%より少し大きいくらい。なんか可笑しい。
●あとは「音楽を楽しむために利用したサービス」の順位かな。これは年代によるばらつきが大きいんだけど、1位が無料動画配信サイト60.0%で、2位がラジオ(AMとFM)40.4%、以下3位テレビ、4位カラオケ、5位ビデオソフトと来て、6位にコンサート・ライブ等の生演奏14.9%、7位にネットラジオ13.1%。インターネットで調査してるからネット媒体が実勢より強く出るとは思うけど、YouTubeが音楽に触れるためのいちばん大きな入口だというのはよくわかる。検索すれば出てくるんだもの。

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