●19日、サントリーホールでカンブルラン&読響。マーラーの交響曲第6番イ短調「悲劇的」のみのプログラム。同一演目ですでに3日目だったので、すでにSNS上で絶賛されているのを目にしてから足を運ぶことになったが、期待を上回るおもしろさ。早めのテンポできびきびと前進するマーラーで、猛烈にカッコいい。響きの美しく、明快で端正、ぜんぜん悲劇的ではないところがすばらしい。第2楽章にアンダンテ、第3楽章にスケルツォの順番。ティンパニは両サイドに配置、中央にハンマー。張りつめた空気に固唾をのんでじっと聴き入る。世界が崩壊するみたいなマーラーではないので、客席の評判はどうかなと思ったら、大いに沸いた。
●カンブルラン&読響で、今までで特にスゴいなと思ったのは「ダフニスとクロエ」と「ペトルーシュカ」(もちろん聴いた限りではってことなんだけど)。それに匹敵する印象深さ。特にアンダンテがこんなに美しい音楽だったのかと目ウロコ。
●読響は少し前にセゲルスタムとド演歌みたいなマーラー5番やってたのに、カンブルランとはこんなに明るくスタイリッシュなマーラー。脱帽するしか。
March 21, 2013