March 22, 2013

オノフリ with チパンゴ・コンソート Live in Japan 2013

●20日は上野学園石橋メモリアルホールでエンリコ・オノフリ&チパンゴ・コンソート。コレッリではじまり、ヘンデル、ヴィヴァルディ、チャールズ・エイヴィソン、ヴィヴァルディ、バッハと続いて、コレッリで終わるプログラム。6日に金沢で聴いたオノフリ&OEKの共演は記念すべき第一歩、播種の音楽とすれば、こちらは毎年共演を重ねて収穫期に到達した音楽。オノフリとチパンゴ・コンソートの共鳴度がはんぱない。アンサンブルが光彩を放ちながらウネウネと高潮し、白熱した後にしばしば意表をついてふわりと着地するオノフリ節をたっぷりと堪能。生気にあふれ、弾けていた。
●最初のコレッリのソナタop5-1は、コレッリのオリジナルとジェミニアーニが編曲したコンチェルト・グロッソ版を楽章ごとに交代させるという趣向。一粒で二度おいしい。チャールズ・エイヴィソンはD・スカルラッティのソナタを編曲した協奏曲第5番。冒頭楽章はスカルラッティとは異質な音楽でこれはエイヴィソンのオリジナルらしいんだけど、続く3つの楽章はたしかにスカルラッティのソナタ。原曲の箱庭的な情趣に代わってさっぱりと開放的な楽しさが前面に出てくる。最後のコレッリの合奏協奏曲op6第4番ニ長調、おしまいのアレグロを猛烈な勢いで盛り上げて終わるんだけど、あまりの華々しさに思わず笑ってしまう。心のなかの「いいね!」ボタンをクリックしたい。
オノフリ「悪魔のトリル」●チケットは完売。NHKのカメラが入っていて、4/29の「クラシック倶楽部」で放送されるんだとか。写真のジャケはこの日の公演に合わせてリリースされたオノフリの「悪魔のトリル」。あと、会場の物販コーナーにオノフリ・スカーフが売っていた。笑。

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