●26日のワールドカップ最終予選ヨルダン戦を前に、ドーハでカナダ代表との練習試合。最終予選自体が予想外に順調に進んでいるので、この調整試合にピリピリした気分にはならない。わざわざドーハみたいな第三国にカナダ代表を呼べるのがスゴい、ニッポンは。日本で試合するのと違って入場料を集金できないので、全部協会の持ち出しになるんすかね。
●で、本田や長友、今野といった主力が戦列を離れているなか、ザッケローニが組んだメンバーはこう。GK:川島-DF:内田(→駒野)、伊野波(→栗原)、吉田、酒井高徳(→酒井宏樹)-MF:遠藤、長谷部-乾(大津)、香川、岡崎(→中村憲剛)-FW:前田(→ハーフナー)。本田がいない、清武が足に違和感ということで乾が先発。攻撃のタレントはセンターフォワード以外はホントに豊富。ハーフナーはゴールを決めたがほかに決定機で少なくとも2度はずしている。長所と短所がはっきりしているので、先発には使いづらいかわりにメンバーには残したいタイプ、本大会のメンバーに残る可能性はむしろ前田より高いだろう……って、まだ出場は決まってないんだってば!
●気になる長友の代役は酒井高徳。右サイドバックという認識だったけど、左も同じようにこなせるんだとか。右に内田。ニッポンは右サイドバックの選手がこの試合で4人も出ているわけだ。酒井高徳、内田、酒井宏樹、駒野(代表での駒野の選手寿命の長さは驚異)。左右どちらもできる選手が多くて頼もしいと思う一方で、本職が左の選手というと相変わらず長友しかいないのかという手薄さも感じなくはない。
●で、試合内容はまさに調整試合。中盤に本田がいるとみんな本田を頼りにして本田のチームになるが、香川が入った場合はそうはならない。カナダはまだまだ粗削りのチームだが、前に出てくる姿勢は見せていた。16番と13番かな、スピードのあるアフリカ系の選手が脅威。フィジカルはあるが技術は雑か。岡崎とハーフナーのゴールで2-1で勝利。
●ヨルダン戦は清武が乾に変わって入るのか? サイドバックは酒井高徳と内田のままだとするとザッケローニにしては攻撃的な選択という印象。今野がいない場合のセンターバックは伊野波にするか栗原にするか、いまだに明確な結論が出ていない感も。
March 24, 2013