●さて、昨日の「平日夜の19時開演」では、19時開演というのが「早い」というよりはむしろ「遅い」と思われている可能性があるのではないかと疑ってみた。同じように平日夜の「開演時間」がしばしば議論されるのがJリーグ。Jリーグでは基本的にJ1は土曜日、J2は日曜日の開催となっているのだが、どうしても日程上、平日夜(主に水曜日)に試合を開かなければならない週がある。たとえば……今日だ! 今日はJ1開催日なのだ。
●で、その場合のキックオフはやはり19時が基本。が、「平日19時はビジネスマンには厳しい」という声は以前からサッカー界にもあったと思う。で、今日の試合では唯一、埼玉での浦和戦は19:30キックオフに設定されている。
●これは浦和だけが例外なのではない。次回の平日夜開催日、7月17日(水)だと味スタのFC東京が19:30キックオフ。その次の平日開催、7月31日(水)は日産スタジアムのマリノス、および豊田の名古屋が19:30キックオフ。つまり、主に大都市圏のチームが19:30キックオフを採用している傾向が見える(ただし名古屋は瑞穂なら19:00だったり、FC東京も国立なら19:00だったりするので、いつでもというわけではない)。
●サッカーもコンサートと同じようにざっくり2時間イベントなんだけど、実際にはコンサートよりもかなり長いイメージ。キックオフよりずっと前にスタジアムに入って、練習や先発メンバーの発表などセレモニー類も楽しみたいので、感覚的には19:30キックオフで、実質的にコンサートの19時開演と同等くらいかなという気もする。試合終了後は退出に結構時間もかかるので、19:30キックオフとなれば帰宅はやたらと遅くなってしんどいわけであるが(おまけにほとんどのスタジアムはコンサートホールよりアクセスが悪い)、クラシックのコンサートに比べると明らかにお客の年齢層が違うので(リタイア層が非常に少ない)、そのあたりの事情が相当効いてくるだろう。例の「日本人の生活時間2010」にもあったが若い年代ほど夜は遅いため(p.18 表16)、仕事を早く切り上げることよりも帰宅が遅くなることのほうが受け入れられやすいのは理解できる。
July 10, 2013