August 2, 2013

ラトル&ベルリン・フィルの新譜にWarnerのロゴ

ラトルのラフマニノフ「鐘」●ラトル&ベルリン・フィルの新譜はラフマニノフの合唱交響曲「鐘」&交響的舞曲。で、この輸入盤のCDジャケットを見ると、右上にEMIのロゴではなくWarnerのロゴが入っている! ええっ。あの赤いEMIのロゴはもう使われないの? これまでの旧譜の発売会社はどうなるんでしょう?
●おさらい。少し前まで世界の「メジャー」と呼ばれるレコード会社には、ユニバーサル、ワーナー、EMI、ソニー、BMGの「五大メジャー」があった。クラシックのレーベルで言うと、ドイツグラモフォンやDECCAはユニバーサルに、TeldecやEratoはワーナーに、RCAはBMGに属していた。で、2004年、ソニーとBMGが合併した。新たにユニバーサル、ワーナー、EMI、ソニーの「四大メジャー」体制になった。
●で、昨年、ユニバーサルがEMIのレコード部門を買収することになった。これでユニバーサル、ワーナー、ソニーの「三大メジャー」になったわけた。これに伴って今年から日本法人も経営統合されて、ユニバーサル ミュージック合同会社がEMIミュージック・ジャパンを吸収合併している。
●が、ここからさらに新たな展開があって、EMI傘下だったParlophoneレーベル・グループについては、ワーナーに譲渡されることになった。で、ここにはEMIクラシックスやVirginクラシックスが含まれている(Warner to buy the Parlophone Label Group / EMI Classics and Virgin Classics are part of the package)。クラシックに関して言えば、EMIがユニバーサルに移ったと思ったら、今度はワーナーに移るというわけだ。国内ではすでにEMIの新譜の宣伝をユニバーサルが行っているというのに、いったいどうなるんだろう……と思っていたところに、上記のようなラトル&ベルリン・フィルの新録音が登場。ワーナーのサイトにも、こんなアルバム情報ページができている。

このブログ記事について

ひとつ前の記事は「雷ガード」です。

次の記事は「夏休み特別公演「N響ほっとコンサート」」です。

最新のコンテンツはインデックスページへ。過去に書かれた記事はアーカイブのページへ。

ショップ