●4日(日)は夏休み特別公演「N響ほっとコンサート」へ。恒例のファミリーコンサート的な公演で、NHKホールに大勢の子供たちが詰めかけた。山下一史指揮。今年のテーマは「オーケストラと踊ろう」。古今の様々な舞曲を集めた選曲で、前半にバッハの管弦楽組曲第3番のガヴォット(久々にモダンオケの演奏で聴いた)、ラヴェルの古風なメヌエット、ヨハン・シュトラウス「皇帝円舞曲」他、後半はチャイコフスキーのバレエ音楽をいくつかとストラヴィンスキーの「火の鳥」から「魔王カッチェイの踊り」「子守唄」「終曲」。
●子供はつまらないとすぐ飽きる。特に最初が肝心。幕が開けると、司会や指揮者のあいさつを入れずに、すぐにバーンスタインの「キャンディード」序曲を始めて、引きしまった演奏でビシッと客席の心をつかんだ。ファミリーコンサートでの演奏のクォリティと子供たちの行儀のよさには正の相関があると改めて確信する。トークの分量のバランスもほどよく、後半のチャイコフスキーでは牧阿佐美バレヱ団のバレエも加わって、長さを感じさせない構成になっていた。最後がストラヴィンスキーで盛りあがるのもいいっすよね。
●開演前と開演後の時間帯には、ロビーのあちこちに楽器体験コーナーが設けられる。N響メンバーやスタッフといっしょにオーケストラの楽器を触って音を出してみようという趣向。子供たちだけじゃなくて年配者たちの参加率も高いのが特徴。おじいさんおばあさんとお孫さんっていう夏休みらしい組み合わせもちらほら。
●バレエのコーナーの途中で司会の岩槻里子アナウンサーが客席に「バレエを習ってる方、習ったことのある方は手を挙げて~」とやったら、あちこちからパラパラパラパラと挙手があったのには驚愕。みんなそんなにバレエ習ってるもの? そういう客層だから?
August 5, 2013