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August 30, 2013

ゾンビとわたし その29:「ゾンビサバイバルガイド」日本語版が刊行

ゾンビサバイバルガイド●以前、当欄で(本連載のかなり初期に)マックス・ブルックス著の The Zombie Survival Guide: Complete Protection from the Living Dead をご紹介した。その日本語版が「ゾンビサバイバルガイド」(エンターブレイン)としてついに刊行された。著者のマックス・ブルックスは「WORLD WAR Z」(映画「ワールド・ウォーZ」の原作)の著者でもあり、こちらがデビュー作。「全世界200万部のベストセラー」という売れ行きの好調さを心強く感じるが、裏返せばそれだけ世界でゾンビ禍が深刻化しているということでもある。
●以前、原書を手にした際には、本書は対ゾンビ防御の基本レファレンスとなるべきものという印象があった。「ヤツらは恐怖を感じない。ならばあなたも怖がるな」「クルマから降りよ。自転車に乗れ」「ゾンビが去っても、脅威は続く」といった教訓は、原書の刊行から10年を経た今も有効であると思われる。ただ、この10年の間に見逃せない変化があったこともまた事実。たとえば近年よく目にする「猛ダッシュしてとびかかってくるゾンビ」の存在を考慮すると、そろそろ改訂版が必要な時期に来ているのかもしれない。たとえば、「走るタイプか、のろのろタイプか」「音で反応するタイプなのか、匂いで反応するタイプなのか」等、相手の「型」をいち早く確実に識別する方法が今後は求められるのではないか。

>> 不定期終末連載「ゾンビと私

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