September 6, 2013

メッツマッハー&新日フィル vs インキネン&日フィル

●本日と明日は新日本フィル日本フィルがともにワーグナー「ワルキューレ」第1幕(演奏会形式)を演奏する特異日。ワーグナー生誕200周年ということで、演奏会形式で上演しやすい(歌手が3人いればいい)「ワルキューレ」第1幕を取りあげるのは納得だが、まさか同じ2日間にぶつかるとは。
●プログラムの組み方は対照的。新日フィルはメッツマッハーが指揮、「ワルキューレ」第1幕の前に、R・シュトラウスの交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」を置くという重量級。山で暮らして町に下りてきたツァラトゥストラと、山に囚われて愛を知るワルキューレ(ブリュンヒルデ。第1幕じゃそこまで話は進まないけど)。昨日の午前中、すみだトリフォニーホールで公開リハーサルが開かれたので、足を運んだ。リハ3日目ということで、公開時間は主に「ツァラトゥストラはかく語りき」を練習。鋭敏でメリハリの効いたシュトラウスになりそう。「ワルキューレ」の歌手陣はミヒャエラ・カウネ、ヴィル・ハルトマン、リアン・リ。

●日フィルのほうはフィンランドのインキネンが指揮。インキネンにとって、たぶんワーグナーはシベリウスよりもずっと振りたいレパートリーなのでは。オール・ワーグナー・プロで前半に「ジークフリート牧歌」と「トリスタンとイゾルデ」より前奏曲と「愛の死」を置く。歌手陣はエディス・ハーラー、サイモン・オニール、マーティン・スネル。
●明日になれば、両方聴いた人たちの感想がたくさんネット上にあらわれるにちがいない。対決、新日vs全日。じゃない、新日フィルと日フィルだ。ちなみにN響も昨年の11月にエド・デ・ワールト指揮で「ワルキューレ」第1幕を演奏している。「ワル1」密度はそれくらいの高さ。

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