October 2, 2013

タイの北アイルランド系日本人

スパンブリーFC●元ジュビロ磐田でオランダのVVVに所属していたカレン・ロバートが、なんとタイのスパンブリーFCに移籍。しかも結構な高額年俸で軽く驚愕。アジア一のお金持ちクラブは中国の広州恒大なんだろうけど(監督のマルチェッロ・リッピが年俸10億だとか)、タイにもこの程度の資金力を持つクラブが出てきた、と。だんだん「アジアへの移籍」の意味合いが変わってきた。
●一昔前と違って「西欧以外のお金持ちクラブ」がロシア、ブラジル、中国、中東等々に広がってきて、さらに一歩進んでオーストラリアとか東南アジアにも名の知れた選手が所属するようになってきた(マレーシアのジョホールはアイマールを獲得)。バブルの余韻が残るJリーグ初期には、日本のクラブにもブラジル代表クラスの選手がごろごろいたわけだけど、時代は変わる。ごく近い将来にニッポン代表選手を中国やタイ、オーストラリアなどアジアのクラブから「海外組」として招集する日がやってくるのでは。
●カレン・ロバートって、市立船橋高校時代に天皇杯でマリノスと戦って大活躍したんすよね。マリノスが2点先制したのに、延長PKまでもつれ込んだ。ユース代表やU23代表にも呼ばれ、ジュビロで活躍して2005年の新人王をとって、しかしやがて出場機会を失いJ2の熊本へ。そこからオランダのVVVに移って、3シーズンもプレイしたのは立派。まだ28歳なのでタイで活躍した後の展開も望める。タイのスパンブリーFCは今年マリノスと業務提携を結んでいるそうなので、なんとなくご縁を感じるんだけど……ないか?

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