●テレビ観戦ながら、久々に生中継で見た、甲府vsマリノス戦。マリノスの先発はGK:榎本-DF:小林祐三、栗原、中澤、ドゥトラ-MF:小椋、中町、兵藤、中村俊輔、齋藤学-FW:マルキーニョス。あまりにもベテランが多いため(ドゥトラなんて40歳のサイドバックだ)「夏場になれば失速確実」と言われていたマリノスだが、この試合開始時点では首位。うーん、このチーム、確かにいいメンバーがそろってるんだろうけど、そこまで強いもの?とサポながらも戸惑うほどの順位。
●が、この試合に見たのは、いつもの10位くらいのマリノス。残留争いを戦う甲府は3バック、というよりは5バックか。守備ブロックをしっかり敷くが、守るだけではなくボールを奪ってからの効率的なカウンターが功を奏して、前半のある時間帯までは甲府のシュート7本に対して、マリノスはゼロ。パトリックを中心にマリノス・ゴールを脅かした。逆にマリノスは前線でボールが収まらず。今季絶好調とされる俊輔にもミスが目立った。硬直化したポゼッション志向がすっかり相手の注文にハマった感。
●が、後半途中からはほとんど一方的にマリノスが攻める展開に。甲府の側から「このまま勝点1でもいいから守り切ろう」という空気が漂ってきた。えてしてそういうときに失点するもの。事実、マリノスはなんどか決定機を迎えたが、シュートを決めきれず。0対0の引き分け。首位陥落。
●しかしここのところのマリノスの成績を考えると、優勝争いに踏みとどまっているのが不思議なくらい。それだけすぐ後ろの広島や浦和も勝ちきれない試合が多いということか。現在、広島、マリノス、浦和の後ろに、気がつけば鹿島が付けてきた。鹿島と首位との差はわずか勝点3。この流れだと最後は鹿島が来るのかも、と慄然。
●甲府のベンチに水野晃樹と羽生直剛のかつてのオシム・チルドレンが2人。33歳の羽生はともかく、水野は28歳。セルティックから帰国以来怪我に泣かされているが、また活躍を見たいもの。
October 7, 2013