October 9, 2013

東京交響楽団&ジョナサン・ノットの2014年度シーズンラインナップ記者会見

東京交響楽団&ジョナサン・ノット記者会見
●8日はミューザ川崎で東京交響楽団の記者会見へ。新音楽監督ジョナサン・ノット臨席のもと、2014年度のシーズンラインナップが発表された。ノットは4月、6月、12月、3月と4回来日。就任披露は4月の武満徹「セレモニアル 秋の歌」とマーラーの交響曲第9番だが、その前に、この週末、10月13日(日)にサントリーホールでR.シュトラウスの「4つの最後の歌」と「アルプス交響曲」が演奏される(同じプログラムで翌10月14日にりゅーとぴあで新潟定期あり)。期待大。
●ジョナサン・ノット「明日のリハーサルでこのミューザ川崎の音響を初めて体験できるのが楽しみ。このオーケストラと私の絆を深め、自発的で自然な音楽づくり、そしてメッセージの込められた音楽を作っていきたい。私が成し遂げたいことはシンプル。音作り(ソノリティ)と柔軟性(フレクシビリティ)。自分たちの生み出す音に常に注意して、音が一小節ずつ変化し、作品ごとに変化させられるように柔軟性を身に着けなければならない。自分たちの限界を探りながら、最初の一年を楽しみたい」
●シーズンラインナップを一瞥しても、ずいぶんスダーン時代とは変わるなという印象を受ける。ノットはマーラー、シューベルト、ブルックナー、ワーグナー、ブラームスの独墺系ロマン派~後期ロマン派作品を中心に、ベルク、武満、ブーレーズの新しめの作品も添える。売出し中の首席客演指揮者ウルバンスキ(まだ若いけどベルリン・フィル定期への出演も決まっている)は東欧の作曲家中心で、来年10月のキラール「クシェサニ」&ルトスワフスキ「管弦楽のための協奏曲」プロが異彩を放っている。
●以前の会見でも感じたけどノット氏は人を引きつける話し方をする人だと思う。セレモニー向けオートマティズムの枠でしゃべるのではなく、一言一言が自分の言葉、自分の表現になっている。

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