February 24, 2014

N響、第62回尾高賞授賞式&来シーズンについての記者発表

N響、第62回尾高賞授賞式
●21日はアークヒルズでN響、第62回尾高賞授賞式および来シーズンについての記者発表。まず尾高賞は猿谷紀郎さん(写真左)と細川俊夫さんの2作品が受賞。猿谷さんの交響詩「浄闇(じょうあん)の祈り2673」は伊勢神宮の式年遷宮の奉祝曲。昨年10月に名古屋で円光寺雅彦指揮読響により初演された。細川さんのトランペット協奏曲「霧の中で」は、サントリーホールと北ドイツ放送交響楽団の共同委嘱作品で、昨年9月のサントリーホール国際作曲委嘱シリーズにて、イエルーン・ベルワルツの独奏、準・メルクル指揮東京フィルにより初演。両受賞作品は、6月27日東京オペラシティで開催される Music Tomorrow 2014 で、高関健指揮N響によって演奏される。
●続いてN響2014/15シーズンについて。いくつか目立ったところを挙げると、9月の開幕はブロムシュテット。チャイコフスキーとモーツァルトのそれぞれの三大交響曲を組合せた3プログラム。10月のノリントンは、ベートーヴェン・シリーズの完結編、およびシューベルトの「未完成」&「ザ・グレート」。12月のデュトワはドビュッシーのオペラ「ペレアスとメリザンド」演奏会形式。ユジャ・ワンとのラヴェルのピアノ協奏曲&ファリャ「スペインの庭の夜」も。年末「第九」は、なんと、グザヴィエ・ロト。
●1月のノセダはカセルラ(カゼッラ)の交響曲第3番。前回の第2番は相当盛りあがった。2月は次期首席指揮者パーヴォ・ヤルヴィがいよいよ登場する。3つのプログラムのメインはマーラー「巨人」、ショスタコーヴィチの第5番、R・シュトラウスの「英雄の生涯」とそれぞれ重量級。Bプロ「英雄の生涯」はアンデルジェフスキとのモーツァルトのピアノ協奏曲第25番との組み合わせ。
●N響定期デビューを果たすのは、4月のミヒャエル・ザンデルリング(父は故クルト・ザンデルリング)。チェリストとして活動後、2001年から本格的に指揮活動をスタートさせている。ベルトラン・シャマユとのシューマンのピアノ協奏曲&ブルックナーの交響曲第4番「ロマンティック」。6月のステファヌ・ドゥネーヴ(ドゥヌーヴ)もデビュー。シュトゥットガルト放送交響楽団首席指揮者。ルーセルの交響曲第3番、ラヴェルのボレロ他。
●ステファヌ・ドゥネーヴは日本語表記が「ドゥネーヴ」と「ドゥヌーヴ」で割れていてググっても同一視してくれないのだが、これを機に「ドゥネーヴ」で統一か。

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