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April 14, 2014

週末フットボール通信~JFL(実質)開幕!横河武蔵野FC対栃木ウーヴァFC

横河武蔵野FC対栃木ウーヴァFC
●待望のサッカー生観戦。横河武蔵野FCの実質的なホーム開幕戦ということで、「ムサリク」こと武蔵野陸上競技場へ。JFLはとうに開幕しているのだが、ホームスタジアムでの試合はこれが一試合目。このスタジアムは春の開幕と同時に花見を楽しめるというのが魅力なのだが、あいにく今年の桜はほぼ散ってしまい、写真のような葉桜状態。葉桜も近くで眺めれば悪くないが、遠目だとぜんぜん美しくない……。
●それにしてもJFL、どうなるんすかね。今季からJ1、J2の下にJ3リーグができたじゃないすか。晴れてプロサッカー3部制が誕生した。昨季までの3部リーグであったJFLからは、ごっそりプロ志向のクラブが抜けてJ3に行ってしまった。横河武蔵野FCをはじめ、アマチュアを標榜するクラブはJFLに残った。これって、JFLが実質4部リーグに落ちたということだとワタシは理解していたわけだけど、どうやら日本サッカー協会的にはそうでもなくて、J3もJFLもどちらも3部リーグ相当という見解らしい。つまり、プロの一番下がJ3、アマチュアの最高峰がJFLで、どっちも3部リーグ。これまでプロアマ混成でやってきた3部が二つに分かれたわけだ。そして、当面、J3からは戦績によってJFLに降格することはない。かつてのJ2と同じように、過渡期ならではの壁ができている。
●実のところ、昨季までJFLを見てきて、プロを目指すクラブとアマチュアクラブとの間で、前者が強いっていう感じはあまりなかったんすよね。プロを目指していても弱いところは弱かった。むしろ常々感じていたのは、「過酷な環境に置かれた下位のプロより、環境的に恵まれている上位アマチュアのほうが、サッカーに打ち込めるんじゃないの」ってこと。いちばん恵まれているアマチュア選手は「会社員」という社会的に最強の待遇を手にしている。一方、3部リーグだとプロ契約していても、そこから将来的に2部、1部とあがっていくような選手はめったにいないわけで。よく試合を見ながら、「ハングリー精神」より「安心」のほうが人を強くするんじゃないのかなー、とか漠然と敷衍して考えごとにふけったりもした。
●で、試合なのだが、序盤に栃木ウーヴァにゴール前のこぼれ球を押しこまれ、その後はなんどもゴール前に迫ったものの、決定力と運を欠いて0-1で敗れてしまった。不用意なミスが多く、試合内容はやや低調だったか。これまでJFLでも突出した個の力を目にする機会は多かったのだが、そういった存在は両チームとも見当たらず。これがJ3誕生の影響でなければいいんだけど……。唯一、途中出場した横河武蔵野のユース出身の渡辺だけがJFL離れしたフィジカルと積極性で希望を感じさせてくれた。なんと、まだ17歳。さすがにこの若さなら、上のカテゴリーを目指せると思う。
●ハーフタイムには武蔵野市長が12番のレプリカユニを着用して登場。芝の張替えをしたことなどをアピール。正しい。