●LFJ落穂ひろい、というか、雑感。
●東京のLFJ、全プログラム終了後の開催報告によるとチケット販売数は151,001枚(147公演)、販売率は90.2%だったとか。集客面では昨年に続いて大成功だった。この販売率っていうのは、そりゃ高いほうがいいわけだけど、あまり高すぎると当日あるいは直前にチケットがなにも買えないというかつての嘆きが再現されるわけで、ほどよいバランスがあると思う。今年取材したナントのLFJは97%という驚異の販売率で、ここまで高いとぶらりと出かけるというわけにはいかない。
●ワタシらはついつい年ごとのテーマと集客に相関を見出そうとするんだけど、実際のところは天気とかカレンダー上の連休の並びとかの影響のほうが大きいのかもなあ……と思わんでもない。サンプル数が少ないので、なんともいえないけれど。
●今回、チケットの券売でホールAでいち早く完売したのが、ベレゾフスキーとリス&ウラル・フィルのラフマニノフのピアノ協奏曲第2番。かなり早い段階からチケットがよく動いていたようで、一瞬「さすがベレゾフスキーは人気があるなあ」と思ったのだが、よくよくほかの公演などの販売状況も見ると、どうやらラフマニノフのピアノ協奏曲第2番という作品への人気が高かった模様。これはラフマニノフのピアノ協奏曲第2番だからであって、同じラフマニノフでも第3番だとそうは行かないし、たとえばチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番でもそんなに売れたりはしないわけだ。ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番最強伝説はまだまだ続く。
May 8, 2014