●ワールドカップ前に日本で開催される最後の親善試合となったニッポンvsキプロス。キプロスという相手は仮想ギリシャとか言われているけど、実際のところはそんなガチンコ対決になるわけもなく、本大会に向けての最終調整といったところ。今回のニッポン代表はいろんな面で不調な選手だらけ。ケガで長期離脱している選手や(内田、吉田、長谷部)、所属クラブで調子を落としている選手(清武、本田も?)、クラブで出場機会を失っている選手(香川)などで、まだら模様のチーム。逆に絶好調なのは岡崎、長友、大久保ら。まだらジャパン。
●なので、主力である内田や吉田、長谷部が万全の状態で使えるのかどうかが問題。吉田、長谷部はベンチスタートになった。本番ではどうなるのか……。GK:川島-DF:内田(→酒井宏樹)、森重、今野(→吉田)、長友(→伊野波)-MF:遠藤(→長谷部)、山口-岡崎(→清武)、本田、香川-FW:柿谷(→大久保)。大久保は第一選択肢としてトップ要員のようだけど、本田が使えないとなると大久保をトップ下に置くかもしれない。内田が先発できるのはありがたい。
●かなりハードな合宿をこなしたということなので、選手たちはみんな体が重そう。戦術確認の90分だったと思うが、ポゼッションは高く、前半43分の内田のゴールが決勝点となって、ニッポン 1-0 キプロス。
●4年前は大会直前になって岡田監督がチームをがらっと変えて、それが功を奏してグループリーグ2勝1敗の大躍進となった。アンカーに阿部を置くきわめて守備的な現実主義で成果を得たわけだけど、今回は選手のレベルが上がったこともあり、楽天的でスペクタクルな布陣のまま大会に臨むことになりそう。チームとしてはいったん完成されて下り坂という印象は変わらないし、個々のコンディションに難があるので、「実力は上がったけど、調子は悪い」という認識。
●いちばん気になるのはセントラルMFの2枚かなあ。ザッケローニのチームでは早くから遠藤と長谷部という最強コンビで固定されていたけど、年齢的な面からもブラジル大会までに代替わりするものと思っていたが……。本番でも遠藤+山口なのか、あるいは遠藤+長谷部に戻るのか、長谷部+山口なのか、まさかの青山+山口なのか(それはないか)。こうして考えるといちばんハードに守れそうな細貝が落選したことが謎。というか主張を感じる。
May 28, 2014