●この一件は「ジョゼフ・ミナーラ事件」として記憶に留めておこう。イタリアのラツィオのユースチームに所属するカメルーン人ミッドフィルダー、ジョゼフ・ミナーラ選手の年齢に疑念が寄せられていた。登録上は17歳なのだが、写真で容貌を確かめると、どう見てもオッサンである。「実年齢は42歳、パスポートを偽造しているのではないか」とメディアから疑われていたが、イタリアサッカー連盟が調査に乗り出したところ、本当に17歳だったことが判明した。
●以前からアフリカ系や中東系の選手については年齢詐称疑惑が絶えなかった。実年齢より若く偽装できれば、年代別カテゴリーの代表チームで活躍しやすくなるし、有力クラブのスカウトからも注目されやすい。年齢なんて書類に書いてある以上の真実はだれにも容易にはわからないんだから、1つ2つのサバを読んでそのままキャリアを積んだ選手も少なからずいるとは思う。しかし、いくらなんでも42歳はないだろう。ジョゼフ・ミナーラは4月にトップチームでのデビューも果たしている。
●年齢詐称の疑いが晴れて、ミナーラはTwitterで「羨望は人間の弱さだ」とつぶやいた。うーむ、この含蓄深さ、やっぱり42歳のオッサンなのでは?
June 12, 2014