June 27, 2014

グループリーグ第3戦、ナイジェリア対アルゼンチン、熱くなった頭を冷やす

ナイジェリア●ナイジェリア対アルゼンチン……って、また?? いったいこのカードをなんどワールドカップで見ているのだろうか。4回目? それとオリンピックでも2回くらい見ている気がする。2002年のワールドカップ日韓大会でもこの対戦があったっけ。カシマスタジアムで。そのときはバティストゥータのゴールでアルゼンチンが勝った。現地で見てたので覚えている(←いきなり自慢話かよ!)。
●この試合でアルゼンチンが勝ち、なおかつ裏番組でイランがボスニア・ヘルツェゴビナに勝ってくれれば、イランに決勝トーナメント出場のチャンスが巡ってくる。すでに2勝しているアルゼンチンだが、メンバーを落とさずに来た。メッシ、アグエロ、イグアイン、ディマリアそろい踏み。何人か休ませてもよさそうなものだけど、これがサベーラ監督の流儀なのか。ベンチにラベッシもいるのに。
●試合は開始早々からゴール・ショー。最初の4分で2点入った。前半3分、ディマリアの思い切りのいいシュートに、ナイジェリアのキーパー、エニアマがボールを弾くと、飛び込んできたメッシがボレーでゴールマウスに叩き込んだ。その1分後、今度はナイジェリアのムサがゴール前の切り返しであっさりサバレタを交わしてシュート。これがきれいに決まって1対1に。サバレタの守備が淡泊にも思えるのだが……。ディマリアは今日も体が切れている。最初の数分こそ落ち着きはなかったが、その後はアルゼンチンが攻める展開に。前半38分、アグエロがケガで、ラベッシ投入。アディショナルタイム、ゴール前のフリーキックをメッシが決めて、ふたたびアルゼンチンがリードして前半は終了。
●後半開始早々の2分、ナイジェリアが前半のコピーのようにムサがペナルティエリア内に抜け出てゴールを決めて同点に。引分けならアルゼンチン1位、ナイジェリア2位でお互い不満のない結果になる。それを目指しているわけじゃないだろうが、アルゼンチンが得点を決めると直後にナイジェリアが追いつくという展開が2度繰り返されたことになる。うーむと腕組みをしていたら、後半5分、アルゼンチンのコーナーキックでラベッシのクロスにロホがドンピシャで合わせて、みたびアルゼンチンがリード。後半18分にはメッシを温存するためにアルバレスと交代。試合を終わらせにかかる。会場内の圧倒的な大声援もいっしょになって、もうこの試合は終わったのだという空気が醸成される。裏番組は(残念ながら)ボスニア・ヘルツェゴビナがイランをリードしている。アルゼンチンもナイジェリアもこれで十分だろう。お互い決定機を外しつつも、2対3で試合は終了。アルゼンチンは3連勝を飾ったが、守備の脆さも隠せない。この前のイラン戦だって、あわやというところまで来ていたわけで。
●ところで、交代出場したラベッシは非常に調子が良いようだ。馬力もあって、加速力もある。給水をしているラベッシにサベーラ監督が熱弁を振るって指示を出している場面があったが、そのときラベッシは水筒からプシュッと吹き出させて、サベーラ監督の禿頭に水を引っかけた。わざと。監督は無反応。これって、どう解したらいいんすかね。強い結びつきのある関係だったら「わかってるよ、おっさん、そう熱くなるなって」といったところだが、ベンチで冷や飯を食わされている選手としては「うるせー、このハゲ」くらいの感じ? 次戦以降、サベーラ監督のラベッシ起用法に目が離せない(笑)。今大会お気に入りのプチ伝説が誕生した。

ナイジェリア 2-3 アルゼンチン
娯楽度 ★★★
伝説度 ★★★★

このブログ記事について

ショップ